2025年度第二段階「ジュニアドクター育成プログラム」開催日誌

2025年4月26日(土)「研究計画を立てよう」開催報告


 2025年4月26日(土)の午後,第二段階プログラム「研究計画を立てよう」を松江キャンパスにおいて開催しました。今回のプログラムでは,第一段階で行ったポスター発表の内容をブラッシュアップし,第二段階ではどのように研究をより深めていくのかについて計画を立てました。 

 事前に受講生が記入した研究構想シートをもとに,教育学部 御園真史教授やメンターとともに,実際にどのように研究活動を行っていくのか具体的に考えました。第一段階のポスター発表では,インターネットや本を用いた調べ学習が中心となっていましたが,第二段階での研究では,調べ学習のみにならないよう,実際にデータを取ることが必要です。そのため,受講生は,自分の研究テーマにおいてどのようにデータを取ることができるのかについて,先行研究や先生のアドバイスをもとに研究構想シートをブラッシュアップしました。先生やメンターと話をする中で,研究の方向性が定まってきたり,新たな疑問が出てきたりするなど,自分がこれから行っていく研究について受講生が真剣に向き合っている様子が印象的でした。これから1年,自分のやりたい研究を楽しんでもらえればと思います。 

 なお,当日都合が悪く欠席した受講生には,別日に補講を行いました。

2025年5月24日(土)「開講式」開催報告

 

 2025年5月24日(土),島根大学松江キャンパスにおいて,「しまだいジュニアドクター育成塾」の開講式を開催しました。今年度も新たに受講生を迎え,令和7年度のプログラムがいよいよスタートしました。

 開講式では,先生方からの温かいメッセージとともに,今年度の目標や活動方針が共有されました。式の後には,第二段階受講生6名と,修了生2名による,口頭発表が行われ,それぞれが自らの研究成果を堂々と語りました。

 午後は,本学医学部 河村敏彦准教授及び数理・データサイエンス教育研究センター 瀬戸和希先生のご指導により「紙ヘリコプター実験で学ぶ!データサイエンス~入門編~」を開催しました。受講生は,紙ヘリコプターの滞空時間が長くなる羽の長さを探すために,データを集めて分析しました。

 まずは,「紙ヘリコプターの羽の部分が何cmがよいか」について各グループで話し合い,羽の長さが異なるものを2つ作成しました。次に,体育館に移動して,作った紙ヘリコプターを高いところから落とす実験をしました。受講生は,役割を分担して,データを集めました。最後に,データをグラフに表して,平均値や範囲を出しました。2つの紙ヘリコプターの滞空時間を比較して,他のグループのデータを共有しました。その後,「なぜ落とすたびに滞空時間が異なっているのか」という,データのばらつきの原因を考察し,ばらつきを小さくするための解決方法を考えました。このプログラムを通じ,研究における良いデータの集め方について学びました。

 受講生の皆さんは,最初こそ緊張した様子も見られましたが,先生方やメンターの温かい声かけ,そして保護者の皆様の見守りもあって,次第にリラックスしていきました。これからさまざまなプログラムを経験することを通して,少しずつ成長する姿を見守っていきたいと思います。

 

 

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