原 丈貴
HARA Taketaka (教授)
1976年8月生
自己紹介・アピール
ヒトの身体にとって運動とは生理学的にどのような意味があるのか?ヒトが本来持っている機能にマッチングした身体の使い方ができているのか?このようなことに関心を持って研究に取り組んでいます.
子どもの頃からいろいろなスポーツを経験してきましたが,現在は,アメリカンフットボール部の顧問として,指導する側からスポーツと関わっています.学生時代のスポーツ活動は,授業とはまた違ったいろいろな勉強ができる貴重な場所です.保健体育の教員を目指そうとしている皆さんには,スポーツ活動を通して様々な経験を積んでほしいと思います.その経験は先生になってもきっと役に立つはずです.
教育・指導分野
学部:保健体育科教育専攻
大学院:教育学研究科(教職大学院)兼任教員
専門分野およびキーワード
運動生理学,公衆衛生学
現在の研究分野・テーマ
足趾の把持筋力(足の指を曲げる力)と運動パフォーマンスについて研究を進めています.足の指は身体全体からすると小さな部位ですが,人間の基本動作である歩行や走行動作と深く関わっており,いろいろなスポーツのパフォーマンスとも関係していることが分かってきました.足部は地面と接して身体を支える大事な部分ですが,まだまだ私たちが知らない潜在能力があるように感じています.
また,日常生活における身体活動量と健康リスクについても研究しています.最近では,座りすぎの悪影響についても指摘されるようになりました.学生たちの日常生活での身体活動量や座位時間の現状およびその影響について,検証を進めているところです.
最近の研究成果
(著書) | |
1. | 新・スポーツ生理学:やさしいスチューデントトレーナーシリーズ3,2018,嵯峨野書院,(12章,肥満とスポーツ) |
(論文) | |
1. |
E-sports for Seniors: Acute Effects of Esports Gaming in the Community on the Emotional State and Heart Rate among Japanese Older Adults. Int. J. Environ. Res. Public Health, Vol. 19. doi:10.3390/ijerph191811683. T. Onishi, M. Yamasaki, T. Hara, T Hirotomi, R. Miyazaki. 2022 |
2. |
Neighborhood-level socioeconomic factors moderate the association between physical activity and relative age effect: a cross-sectional survey study with Japanese adolescents. BMC Public Health. Vol. 22: 1656. doi:10.1186/s12889-022-14052-5. T. Mori, T. Aoki, K. Oishi1, T. Harada, C. Tanaka, S. Tanaka, H. Tanaka, K. Fukuda, Y. Kamikawa, N. Tsuji, K. Komura, S. Kokudo, N. Morita, K. Suzuki, M. Watanabe, R. Kasanami, T. Hara, et al. 2022. |
3. |
大学野球選手における球速と足趾把持筋力の関係.青田圭弘,原 丈貴.島根大学教育学部紀要,55,101-105,2021. |
4. |
Association of neighborhood food environment and physical activity environment with obesity: A large-scale cross-sectional study of Japanese fifth- to ninth-grade children. K. Oishi, T. Aoki, T. Harada, C. Tanaka, S. Tanaka, H. Tanaka, K. Fukuda, N. Tsuji, K. Komura, S. Kokudo, N. Morita, K. Suzuki, M. Watanabe, R. Kasanami, T. Hara, et al. INQUIRY. 58. 1-9. 2021. |
5. |
小学生を対象とした包括的支援体制による食育と体力向上プログラムの開発及びその試み. 田口素子,遠藤有,原 丈貴,髙田和子,正木宏明,高木 俊.日本食育学会誌,15,4, 197-208,2021. |
6. |
幼児の身体活動量を規定する要因に関する文献レビュー −学術情報データベースCiNiiを用いた日本語文献の検討−.原 丈貴,須﨑康臣.山陰体育学研究,36,5-15,2021. |
7. |
The relationship between sleep habits, lifestyle factors, and achieving guideline-recommended physical activity levels in ten-to-fourteen-year-old Japanese children: A cross-sectional study. T. Aoki, K. Fukuda, C. Tanaka, Y. Kamikawa, N. Tsuji, R. Kasanami, T. Hara, R. Miyazaki, H. Tanaka, H. Asai, N. Yamamoto, K. Oishi, K. Ishii. PLoS one 15(11): e0242517. 2020. |
8. |
呼吸筋トレーニングが高強度定常負荷運動時の換気諸量および血中乳酸濃度におよぼす影響.渡部 結,辻本健彦,原 丈貴.山陰体育学研究,35,5-10,2020. |
9. | Comparison between eccentric and concentric resistance exercise training without equipment for changes in muscle strength and functional fitness of older adults. Eur. J. Appl. Physiol. Y. Katsura, N. Takeda, T. Hara, S. Takahashi, K. Nosaka. 2019. |
10. | 呼吸筋トレーニングが換気性作業閾値と最大運動時の血中乳酸濃レベルおよび間欠的運動パフォーマンスに及ぼす影響.香嶋啓輔,原 丈貴.山陰体育学研究,34,1-6,2018. |
11. | 若年者の注意機能に対する短時間軽運動の効果〜学校現場での応用に繋げるための一考察〜.島根大学教育学部紀要,原 丈貴,黒瀬拓志.52,21-24,2018. |
12. | 日常生活における擬似的な裸足歩行がバランス機能および歩行能力におよぼす影響.原 丈貴.デサントスポーツ科学,39,234-240.2018. |
13. | 日常生活における5本指シューズの着用が足趾把持筋力と動的バランス機能に与える影響.箕浦良文,原 丈貴,山陰体育学研究,31,21-25,2016. |
14. | 女子短期大学生における足趾把持筋力の頻度分布と体力の関係.安藤彰朗,原 丈貴,島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要,54,45-49,2016. |
15. | 中高年女性における隠れ肥満者の体力および動脈硬化性疾患リスクファクター.原 丈貴,中雄勇人,三村達也,藤本繁夫,肥満研究,21,161-166,2015. |
担当授業
学部:
健康・スポーツ,スポーツ実習L(フラッグフットボール)運動生理学,運動生理学演習,運動生理学実験,公衆衛生学,基礎スポーツ実習(バスケットボール,水泳,野外活動,スキー)
大学院:
現代的課題に応じた授業デザイン論,教育素材の研究と新しい教材開発,学校の危機管理の理論と実際
最近の社会的活動・地域貢献活動
<所属学会>
- 日本体力医学会,日本体育学会,日本肥満学会,日本学校保健学会
<地域貢献活動>
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島根県選手強化対策委員会委員
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国立三瓶青少年交流の家運営協議会委員
- 島根県立大学非常勤講師
- 島根県スポーツ協会医科学委員会委員
- スポーツリーダー養成講習会兼スポーツ少年団認定員養成講習会講師
- 島根県安全運転管理者講習講師
メールアドレス
thara@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信下さい)
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