教科専門・教科教育融合領域の開発プロジェクト
(2018年度)
プロジェクトの名称 | 教科専門・教科教育融合領域の開発プロジェクト | ||||||||||||||||||
プロジェクトの概要 | 本プロジェクトは、新たな課題に直面している教員養成教育における教科専門教育について、協働的な研究体制の基盤を形成し、成果物を公刊しながら実践的研究の進展を図ることを目的とするものである。 そのため、主として以下のような取り組みを推進した。 (1)教育学部紀要特集号を企画・編集し、教科内容構成研究(及びそれに準じる教科専門科目)の現状と課題の共有を図ることによって、学部を挙げて取り組むための基盤整備を行う。 (2)紀要特集号を活用したFD活動として、2018年度後半にFD研修会を開催し、教科専門・教科教育の架橋的な意見交換、あるいは分野を越えた他者視点からの提言・提案、学外からの視点による評価など、複数の観点から授業改善に取り組んでいく。 (3)これまでも議論が積み重ねられてきた教科内容学は、本プロジェクトの内容と密接に関わるものであるので、その現状について情報の収集を行い、効果的に活用していく。 |
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プロジェクトの実施状況 | 2018年6月1~3日 日本教科内容学会準備会(於大阪教育大学天王寺キャンパス)を活用して、教科内容学に関する情報収集を行った(福田景道教授ほか)。 2019年1月15日 教育学部紀要第52巻別冊として、特集号「新しい教科専門教育の可能性」を刊行した。 http://ir.lib.shimane-u.ac.jp/45188 2019年3月4日 紀要特集号を活用したFD研修会「教育学部紀要特集号「新しい教科専門教育の可能性」から何が見えるか」を全学教員にも出席を呼びかけて開催した。まず、上越教育大学大学院の下里俊行教授に「教科内容学の現状と課題」と題する講演をお願いし、教科内容学の現状と今後の展望等についての講話と、紀要特集号に関する外部の視点からの批評をしていただいた。さらに、それらに基づきながら、教科専門・教科教育・教職教育の枠組みを越えた意見交換を行い、架橋的・分野横断的な取り組みを具体化した。 https://www.edu.shimane-u.ac.jp/docs/2019031100038/ |
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研究組織 |
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本プロジェクトにより期待される効果 (成果の公表方法を含む) |
本プロジェクトは、学部紀要特集号を紙媒体としても発行し、広く広報活動にも活用するとともに、その成果に基づいた研究活動・FD活動を実施する。このことを通して、教教分離に対応した教員養成教育、教職大学院をはじめとする大学院改組への対応、それにともなう次期課程認定における要件充足のための条件整備、さらには大学院担当教員再審査基準、教員個人評価ガイドライン、教員採用・昇任基準等の改定についても、効果的な対応が可能になるものと予想される。 |