諸岡 了介
MOROOKA Ryosuke (教授)
1976年生
研究室ホームページアドレス:
http://moroosocio.e2.valueserver.jp/
自己紹介・アピール
興味のおもむくまま、節操なく研究のフィールドを広げた結果、たどりついたのが「社会学」でした。そんな私には、風土記以来の歴史が息づく島根と、あらゆるジャンルが入り交じる教育学部は、新鮮な刺激に満ちた「危ない」場所です。みなさんもいかがですか?
教育・指導分野
学部:共生社会教育専攻
大学院:教育学研究科(教職大学院)兼任教員
専門分野およびキーワード
社会学理論(現象学的社会学、システム論、知識社会学)
宗教社会学(宗教概念、世俗化論、価値観)
臨床死生学(死生観、在宅ホスピス)
現在の研究分野・テーマ
私の関心は、ひと言でいえば、現代日本人の価値観の問題にあります。
価値観と「宗教」とは密接に関連しています。宗教社会学の分野には、近・現代社会における「宗教」の位置をめぐって世俗化論という一連の議論があり、私はこれを研究してきました。具体的には、P.バーガー、T.ルックマン、T.パーソンズ、R.ベラーといった社会学者たちの理論に検討を加えてきました。
この世俗化論研究は学説と概念を検討する作業ですが、一方では在宅ホスピスケアの調査研究を軸としながら、現代日本の死生観に関する研究を行っています。これら一連の研究は、在宅ホスピス実践を中心にしながら生と死の問題を考える会、「タナトロジー研究会」(宮城県からの発信)に参加するなかで進めてきたものです。
最近の研究成果
○ 論文 | |
◆ | 「現代の看取りにおける〈お迎え〉体験の語り」(相澤出、田代志門、岡部健との共著、『死生学研究』、東京大学大学院人文社会系研究科21世紀COE「生命の文化・価値をめぐる死生学の構築」、第9号、2008年) |
◆ | 「世俗化論における宗教概念批判の契機」(『宗教研究』第85巻第3号、日本宗教学会、2011年) |
◆ | 「終末期ケアと〈お迎え〉体験」(『緩和ケア』第24巻第2号、青海社、2014年) |
◆ | 「R.N.べラーにおける宗教進化論の展開と現代の宗教研究」(『論集』第42号、印度学宗教学会、2015年) |
◆ | 「死と「迷惑」」(『宗教と社会』第23号、「宗教と社会」学会、2017年) |
○学会発表 | |
◆ | "Why Should Sociology Employ the Concept of Religion?" (May 2005,XIXth World Congress of the International Association for the History of Religions, Tokyo) |
◆ | "Recognition of 'Inequality' in the Contemporary Japanese Athletic Discourse." (Jul 2006, Society for East Asian Anthropology, American Anthropological Association Conference, Hong Kong) |
担当授業
学部:
社会学基礎、社会学概論、現代社会論、フィールドワーク論、共生思想論講読、教科内容構成研究、初等社会科内容構成研究
大学院:
現代的課題に対応した授業デザイン論、教育素材の研究と新しい教材開発
メールアドレス
morooka@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信下さい)
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