辻本 彰
Tsujimoto Akira (准教授) 博士(理学)
1981年1月生
研究室ホームページアドレス:
http://rika1.edu.shimane-u.ac.jp/
http://akira-forams.hp.infoseek.co.jp/
自己紹介・アピール
出身は兵庫県で,平成21年10月より島根大学にやってきました.専門は層位・古生物学で,地球環境の変遷を様々な時間スケール(数千万年,数千年,数百年など)で調べています.地球温暖化や汚染など,人為的な地球環境の変化が問題になっている現代において自然本来の姿を見つめることは重要です.山陰の豊かな自然に触れて自然の営みの素晴らしさを味わってみませんか.
教育・指導分野
学部:自然環境教育講座・地学
専門分野およびキーワード
層位・古生物学,古海洋学,沿岸環境動態
現在の研究分野・テーマ
● 微化石を用いた沿岸環境の動態解明
”微化石”として扱われている生物を用いて,人間活動が沿岸生態系に与える影響を研究しています.沿岸堆積物に含まれる”微化石”を研究することで,人の手が加わる以前の状態から現在に至るまでの沿岸生態系の動態が見えてきます.
● 地球規模の環境変動に伴った深海底生有孔虫変化に関する研究
統合国際深海掘削計画(IODP)の東赤道太平洋航海に参加しました.それらで得られた試料を用いて,深海に生息する底生有孔虫(原生動物)の組成が中新世以降(2300万年前~)どのように変化してきたのかを研究しています.現在の地球環境を深く知るためには,過去の地球環境を知ることも重要です.
最近の研究成果
【論文】
◆ Tsujimoto, A., Yasuhara, M., Nomura, R., Yamazaki, H., Sampei, Y., Hirose, K., Yoshikawa, S.,2008.
Development of modern benthic ecosystems in eutrophic coastal oceans: the foraminiferal record over the last 200 years, Osaka Bay, Japan. Marine Micropaleontology 69, 225-239.
◆ 辻本彰・安原盛明・山崎秀夫・廣瀬孝太郎・吉川周作,2008.
大阪湾における過去150 年間の環境変化:微化石群集から読み解く富栄養化の歴史.第四紀研究 47,273-285.
◆ 廣瀬孝太郎・安原盛明・辻本彰・山崎秀夫・吉川周作,2008.
大阪湾における過去約120年間の珪藻遺骸群集組成変化と人為環境改変・汚染による影響.第四紀研究 47,287-296.
◆ Yasuhara, M., Yamazaki, H., Tsujimoto, A., Hirose, K., 2007.
The effect of long-term spatiotemporal variations in urbanization-induced eutrophication on a benthic ecosystem, Osaka Bay, Japan. Limnology and Oceanography 52, 1633-1644.
◆ Tsujimoto, A., Nomura, R., Yasuhara, M., Yamazaki, H., Yoshikawa, S., 2006.
Impact of eutrophication on shallow marine benthic foraminifers over the last 150 years in Osaka Bay, Japan. Marine Micropaleontology 60, 258-268.
◆ Tsujimoto, A., Nomura, R., Yasuhara, M., Yoshikawa, S., 2006.
Benthic foraminiferal assemblages in Osaka Bay, southwestern Japan: faunal changes over the last 50 years. Paleontological Research 10, 141-161.
担当授業
学部:地学基礎実験I, II(分担).理科教育論文講読演習(共同).情報科学演習(分担).
最近の社会的活動・地域貢献活動
2008年9月30日,10月1日
香川県立丸亀高校にて特別講師(文部科学省サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト事業)
メールアドレス
tsujimoto@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信下さい)
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