小谷 充

 kotani

KOTANI Mitsuru (教授)

1968年12月生

自己紹介・アピール

 デザイン制作会社で主に雑誌のデザインを経験した後、大学に転職しました。もともと小学校教員を志望して大学に進んだところ、そこで美術やデザインと出会ったのでした。学校の先生もデザイナーも共通することばかりです。どんなところが共通するのか、それは講義と実習で。

教育・指導分野

学部:美術科教育専攻

大学院:教育学研究科(教職大学院)兼任教員

専門分野およびキーワード

視覚伝達デザイン(グラフィックデザイン、タイポグラフィ等)

現在の研究分野・テーマ

 研究は大きく三つに分かれます。一つは、デザインの歴史や制作プロセスの研究です。江戸時代の和装本のレイアウト分析から始めたこの研究は、現在、映画のなかの文字表現の構造分析に広がっています。表面的なデザインの深層に、どういった意味が潜んでいるのかを研究します。
 二つめは、デザイン作品の制作研究です。自らが実際のデザイン・プロセスを体験する過程で、表現や技法の問題を明らかにしていきます。これらの作品は、アートというよりもコンピュータの解説書や広告ポスターのように、人々の日常で使用される媒体を扱っています。
 三つめは、以上の二つの研究を教育へ転換していくデザイン教育の研究です。学生の制作プロセスを検討したり、地域でおこなう造形活動の検討や他領域とのコラボレーションによる造形教育の方法論を研究したりしています。

最近の研究成果

【著書】
単著『市川崑のタイポグラフィ ─「犬神家の一族」の明朝体研究─』,水曜社,2010
【論文】

単著「マティスという名の明朝体」,『ユリイカ2021年5月号 特集◎アンリ・マティス』青土社,2021, pp.335-344

単著「『新世紀エヴァンゲリオン』の明朝体表現 ─映像におけるタイポグラフィの構造分析IV─」,島根大学教育学部,2020,『島根大学教育学部紀要』第53巻(人文・社会科学)pp.75-86

単著「デザイン制作を中心とした地域連携による学生教育の実践 ─遊具再生「宇宙船ほしぞら号」の事例から─」,島根大学教育学部,2016,『島根大学教育学部紀要』第50号(教育科学編)pp.51-58
【報告】
単著「明朝体の美・十選」全10回連載,日本経済新聞全国版,2017,6月23日付〜7月10日付
【実技】
共同「一枚の切符から昭和のあの頃へ〜思い出す横浜のイベント、ニッポンの風景」展ポスターほか広報媒体一式,cl.横浜都市発展記念館,2019
共同「伸びる鉄道,広がる道路〜横浜をめぐる交通網」展ポスターほか広報媒体一式,cl.横浜都市発展記念館,2018
共同「ようこそ!横浜地図ワールドへ」展ポスターほか広報媒体一式,cl.横浜都市発展記念館,2017
単独「時を超えて〜ハマの史跡の物語」展ポスターほか広報媒体一式,cl.横浜開港資料館,2017
共同「明治のクール・ジャパン横浜芝山漆器の世界」展ポスターほか広報媒体一式cl.横浜開港資料館,2016
共同「宇宙船ほしぞら号」遊具再生プロジェクト,cl.島根県出雲県土整備事務所,2016

担当授業

学部:
デザイン基礎概説、デザイン概論、デザイン実習I,II、デザイン演習A,B、美術科内容構成研究A、映像タイポグラフィ論

大学院:
現代的課題に対応した授業デザイン論、教育素材の研究と新しい教材開発

最近の社会的活動・地域貢献活動

「出雲ナンバー」デザイン選考委員会委員(出雲ナンバー推進協議会委嘱),2018
企画展「エヴァンゲリオン展」関連企画美術講座「エヴァンゲリオンとタイポグラフィ」講師(島根県立美術館委嘱),2018
企画展「みんなの美術室」関連企画ワークショップ「編みによる造形教室」講師(島根県立美術館委嘱),2018
第71回全国植樹祭大会テーマ・シンボルマーク専門委員会委員(島根県農林水産部委嘱),2017
一畑電車新型車両ラッピングデザイン審査委員(一畑電車株式会社委嘱),2016

メールアドレス

kotani@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信下さい)

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