津多 成輔
TSUDA Seisuke(講師)
附属教師教育研究センター ホームページアドレス:
http://crte.shimane-u.ac.jp/
自己紹介・アピール
私たちの「当たり前」の感覚はどこから生じているのでしょうか。私の専門分野である社会学では、まずはその「当たり前」を疑うことを通して、社会や自らの成り立ちへの理解を深めていきます。例えば、高校卒業後の進路選択にかかわる意識はどのように形成されているのでしょうか。皆さんは、進路選択をする際に自らの意志で選択していると思いがちですが、実は社会階層やジェンダー、地域性などによる影響を受けています。
このページを見ている人達の多くにとっては、大学に進学することは「当たり前」かもしれません。一方で、2020年代の4年制大学進学率は約50%です。社会学では、このような私たちの「当たり前」を相対化し、「よりよい社会」のあり方を考えるきっかけを摑んでいきます。
教育・指導分野
学部:附属教師教育研究センター
大学院:教育学研究科(教職大学院)兼任教員
専門分野およびキーワード
教育社会学、共生社会学、進路研究、教育機会、メリトクラシー
現在の研究分野・テーマ
(個人研究)
- 「メリトクラシーの維持への教師の教育行為・意識の寄与とその背景にある地域性の解明」(2023~2025年度科学研究費補助金・若手研究、課題番号:23K12728、研究代表:津多成輔)
(共同研究)
- 「人口減少社会における地方の相対的エリート層の高校生の社会意識と将来展望」(日本教育社会学会 大型共同研究プロジェクトB「人口減少社会における教育課題」、研究代表:津多成輔・上地香杜)
- 「山陰の高校生の進路の選択肢としての「教職」に関する研究」(島根大学教育学部 教育学部・教育学研究科先鋭研究プロジェクト Aタイプ:教師教育研究に関する研究、研究代表:津多成輔)
最近の研究成果
◆著書◆ | ||
津多成輔,「教育機会と進路選択」飯田浩之・岡本智周編『教育社会学』ミネルヴァ書房,pp.27-39,2018. | ||
◆論文◆ | ||
・ | 津多成輔,「「共生社会」という言葉の認知と理想的な社会的配分の関連――地方公立進学校の高校1年生を対象とした調査の分析」『共生学研究』第1巻,178-199頁,2024年. | |
・ | 津多成輔,「地方公立進学校における教師にとっての勉強の意義づけ――和歌山県の高校教師を対象としたインタビュー調査の探索的分析」『日本高校教育学会年報』第31号,60-69頁,2024年. | |
・ | 津多成輔,「大学生との接触機会と高校生の大学選択基準の関連――和歌山県の公立進学校A高校に対する量的調査を用いた探索的分析」『大学入試研究ジャーナル』No.33,121-127頁,2023年. | |
・ | 津多成輔,「へき地校の教師が学力向上を重視する指導の論理――和歌山県紀南地域A高校の事例」『社会学年誌』第64巻,53-68頁,2023年. | |
・ | 津多成輔,「2002年から2020年における教員採用試験競争率の推移の背景――都道府県別の採用者数および推定22歳人口の寄与の試行的分析」『教育学系論集』第47巻第2号,1-13頁,2023年. | |
・ | 津多成輔,「中学校・高等学校教員の依拠する配分原理と教育行為・意識の関連」『共生教育学研究』第8巻,29-40頁,2021年. | |
・ | SAKAGUCHI Masayasu, TSUDA Seisuke, IKEDA Masafumi, YAMAMOTO Shinya, TOKUSHIMA Yuya, SAKAUE Hiroaki, IZUMIMURA Yasuji,A Study of the Development and Implementation of the Graduate-Level Teacher Training: In Collaboration with the Prefectural Programme,PROCEEDINGS OF THE 8TH JAPAN-CHINA TEACHER EDUCATION CONFERENCE,1-14,2020. | |
・ | 津多成輔,「ユニバーサル型高校教育における「不本意入学」の実態――中退・生活態度・高校生活満足度に着目して」『国立教育政策研究所紀要』第147集,127-143頁,2018年. | |
・ | 津多成輔,「女子高校生の性役割観と大学進学意識――自宅通学の可/不可に着目して」『教育学系論集』第42巻第1号,27-40頁,2017年. | |
◆報告書等◆ | ||
・ | 津多成輔・吉田博幸・長岡素巳・縄田裕幸,『地方圏の高校生に対する「教師の仕事」の魅力の発信――志望段階から養成段階における接続の「質」の向上の取り組み――報告書』,島根大学教育学部,2024年. | |
・ | 津多成輔・香川奈緒美・川俣理惠・塩津英樹・長岡素巳・猫田英伸・深見俊崇・松尾奈美・御園真史・吉田博幸,『バランスの取れた資質能力を向上する教師の学びのモデルの確立――地方圏に所在する大学による研修機会の創出――報告書』,島根大学教育学部,2024年. | |
◆学会発表◆ | ||
・ | 津多成輔,「共生社会をめぐる問題系の確認と展開(2):社会的凝集性の諸相(3)――メリトクラシーのもとでの多様性の尊重」,『第97回 日本社会学会大会』,京都産業大学,2024年11月. | |
・ | 松尾奈美・大野公寛・津多成輔・松田充・原北祥吾,「〈ラウンドテーブル〉教育学からみた教員養成の現在と『教員不足問題』」,『日本教師教育学会 第34回研究大会』,島根大学,2024年9月. | |
・ | 津多成輔・上地香杜,「2000年以降の県立高等学校再編整備の正当化の根拠――和歌山県を事例とした政策文書の分析」,『日本高校教育学会 第31回研究大会発表』,グランシップ(静岡),2024年7月. |
担当授業
学部:教育社会学概説、教職概論
大学院:多様化時代のスクールリーダーシップ、多様化時代の学級経営
最近の社会的活動・地域貢献活動
・ | 「しまだい学校教員研修の講師(題目:「多様性と共に生きる学校について考える」)」,島根大学教育学部,2024年7月~現在 |
・ | 「佐賀県進路保障学習会での講演(題目:「佐賀県の子どもたちの大学で学ぶ機会について考える」)」,佐賀県教育委員会、佐賀県人権・同和教育研究協議会、佐賀県立高等学校及び特別支援学校人権・同和研究会、佐賀県私立中学・高等学校人権・同和教育研究会、佐賀県高等学校教育研究会進路指導部会,2023年7月 |
・ | 「出雲市いじめ問題調査委員会 委員」出雲市教育委員会,2023年2月~現在 |
・ | 「島根大学サイエンスカフェの講師(題目:「学校における多様性の尊重について考える―ジェンダーステレオタイプな認識を持つ教師の論理―」)」,島根大学,2022年8月 |
・ | 「Webマガジン [Edit-us]:他人と生きるための社会学キーワードの連載」(URL:https://www.editus.jp/archives/7678),太郎次郎社,2021年~現在 |
メールアドレス
stsuda@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信してください)
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