津多 成輔

津多 成輔

TSUDA Seisuke (講師・博士(教育学))

1991年4月生

自己紹介・アピール

 私たちの「当たり前」の感覚はどこから生じているのでしょうか。私の専門分野である社会学では、まずはその「当たり前」を疑うことを通して、社会や自らの成り立ちへの理解を深めていきます。例えば、高校卒業後の進路選択にかかわる意識はどのように形成されているのでしょうか。皆さんは、進路選択をする際に自らの意志で選択していると思いがちですが、実は社会階層やジェンダー、地域性などによる影響を受けています。
 このページを見ている人達の多くにとっては、大学に進学することは「当たり前」かもしれません。一方で、2020年代の4年制大学進学率は約50%です。社会学では、このような私たちの「当たり前」を相対化し、「よりよい社会」のあり方を考えるきっかけを摑んでいきます。

教育・指導分野

学部:教師教育研究センター
教職大学院(教育学研究科)兼任

専門分野およびキーワード

教育社会学、共生社会学、進路研究、教育機会、メリトクラシー

現在の研究分野・テーマ

(個人研究)
「メリトクラシーの維持への教師の教育行為・意識の寄与とその背景にある地域性の解明」(2023~2025年度科学研究費補助金・若手研究、課題番号:23K12728、研究代表:津多成輔)
「共生社会の実現に向けた学校教育の社会的機能に関する研究」(令和7年度島根大学研究表彰(奨励)、研究代表:津多成輔)

(共同研究)
「人口減少社会における地方の相対的エリート層の高校生の社会意識と将来展望」(日本教育社会学会 大型共同研究プロジェクトB「人口減少社会における教育課題」、研究代表:津多成輔・上地香杜)

所属学会

日本教育社会学会
日本社会学会
日本子ども社会学会
日本高校教育学会
日本高等教育学会
日本教師教育学会
共生学会

最近の研究成果

著書
津多成輔,「『選抜の機会』としての学校教育を問いなおすーーメリトクラシーの諸問題」岡本智周編『多様性と凝集性の社会学ーー共生社会の考え方』太郎次郎社エディタス,pp.197-219,2025.
津多成輔,「教育機会と進路選択」飯田浩之・岡本智周編『教育社会学』ミネルヴァ書房,pp.27-39,2018.
 
学術論文
津多成輔,「小学校の教員採用試験の実施状況を根拠とした「教職離れ」の正当性の検討――不採用者の残留率に着目して 」『日本教育大学協会研究年報』第44集,41-51頁,2026年.
津多成輔・上地香杜,「2000年以降の和歌山県における県立高等学校再編整備の正当化の根拠」『日本高校教育学会年報』第32号,30-39頁,2025年.
津多成輔,「和歌山県紀南地域A中学校の生徒の進路展望における「大学」の位置づけ 」『教育学系論集』第49巻第2号,71-84頁,2025年.
津多成輔・冨安慎吾・辻本彰・石野陽子,「入試形態・入学時学力・大学選択理由と入学後の教職志向性の推移の関連 」『大学入試研究ジャーナル』No.35,137-144頁,2025年.
津多成輔,「「共生社会」という言葉の認知と理想的な社会的配分の関連――地方公立進学校の高校1年生を対象とした調査の分析」『共生学研究』第1巻,178-199頁,2024年.
津多成輔,「地方公立進学校における教師にとっての勉強の意義づけ――和歌山県の高校教師を対象としたインタビュー調査の探索的分析」『日本高校教育学会年報』第31号,60-69頁,2024年.
津多成輔,「大学生との接触機会と高校生の大学選択基準の関連――和歌山県の公立進学校A高校に対する量的調査を用いた探索的分析」『大学入試研究ジャーナル』No.33,121-127頁,2023年.
津多成輔,「へき地校の教師が学力向上を重視する指導の論理――和歌山県紀南地域A高校の事例」『社会学年誌』第64巻,53-68頁,2023年.
津多成輔,「2002年から2020年における教員採用試験競争率の推移の背景――都道府県別の採用者数および推定22歳人口の寄与の試行的分析」『教育学系論集』第47巻第2号,1-13頁,2023年.
津多成輔,「中学校・高等学校教員の依拠する配分原理と教育行為・意識の関連」『共生教育学研究』第8巻,29-40頁,2021年.
 
作品・活動等
報告書等
津多成輔・永島郁哉編著,『「『未来の教師』育成プロジェクト」(2025年度)実施報告及び「高校生の進路意識に関する調査」の分析結果(第3次)報告書』,島根大学教育学部,2026年.
津多成輔・永島郁哉編著,『「教育人材育成プロジェクト」(2025年度)実施報告及び「高校生の進路意識に関する調査」の分析結果(第2次)報告書 』,島根大学教育学部,2026年.
津多成輔・吉田博幸・長岡素巳・縄田裕幸,『地方圏の高校生に対する「教師の仕事」の魅力の発信――志望段階から養成段階における接続の「質」の向上の取り組み――報告書』,島根大学教育学部,2024年.
津多成輔・香川奈緒美・川俣理惠・塩津英樹・長岡素巳・猫田英伸・深見俊崇・松尾奈美・御園真史・吉田博幸,『バランスの取れた資質能力を向上する教師の学びのモデルの確立――地方圏に所在する大学による研修機会の創出――報告書』,島根大学教育学部,2024年.
学会発表
津多成輔,「共生社会をめぐる問題系の確認と展開(2):社会的凝集性の諸相(3)――メリトクラシーのもとでの多様性の尊重」,『第97回 日本社会学会大会』,京都産業大学,2024年11月.
松尾奈美・大野公寛・津多成輔・松田充・原北祥吾,「〈ラウンドテーブル〉教育学からみた教員養成の現在と『教員不足問題』」,『日本教師教育学会 第34回研究大会』,島根大学,2024年9月.

担当授業・担当指導・担当分野等

学部
教育社会学概説
大学院
多様化時代のスクールリーダーシップ
多様化時代の学級経営(分担)

最近の社会的活動・地域貢献活動

社会貢献活動
【外部有識者】「第1回 県立高校魅力化ビジョン推進本部会議」,島根県教育委員会,2026年4月.
【講師】「高等教育を受ける権利を自らの進路選択をもとに考える」,令和7年度 人権・同和教育講演会(佐賀県立致遠館中学校・高等学校),2025年10月.
【講師】「大学教育機会の公平性を考える」,「未来の教師」育成プロジェクト島根大学体験入学(鳥取県教育委員会・島根大学教育学部),2025年8月.
【講師】「共生を実現する学校について考える――多様性の尊重と凝集性(まとまり)の両立を目指して」,しまだい学校教員研修(島根大学教育学部),2025年7月.
【調査担当,報告書執筆】「本市小学校における重大事態の調査結果について(答申)」,出雲市いじめ問題調査委員会(出雲市教育委員会),2025年3月.
(メディア対応)「『教員不足』と教師の質保証についての専門家の意見」,Yahoo!ニュース,TBS NEWS DIGなど各種ニュース配信サイト(BSS山陰放送),2024年8月.

関連するサイト

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