1000時間体験学修における地域を志向した体験学修プログラムの開発

(2018年度)

プロジェクトの名称 1000時間体験学修における地域を志向した体験学修プログラムの開発
プロジェクトの概要  1000時間体験学修のうち基礎体験において,地域の教育資源を活用したり,地域の教育活動を支援したりする体験学修プログラムを,附属教育支援センターと地域の教育委員会や公民館との協同により開発する。
附属教育支援センター教員や学部教員による指導のほか,社会教育主事等,外部講師による指導も得ながら,活動プログラムを開発する。例えば,子どもの外国語活動,公民館祭での学生主催ブースの出展,子どもの遊び場づくりなど,専攻の枠を超えて学生が参加できることを期待する。
附属教育支援センター教員の指導の下で,まず,企画したプログラムを学内で試行した後,松江市内の受け入れ事業所において実施するというように,その都度活動の有効性を確認し,2年間のスパンでプログラムを改善しつつ,段階的に事業を発展させる。
 上記の過程においては,地域の教育的ニーズをリサーチし,地域の特性にふさわしい目的と内容を活動プログラムに反映させることを,学生に学ばせる。
プロジェクトの実施状況  1000時間体験学修の基礎体験活動において,地域の教育活動を支援する体験学修プログラムを,附属教育支援センターと地域の教育委員会や公民館との協同により2つ開発した。
 1つは,昨年度から行っている「島大子ども応援隊 クリスマス会支援活動」で11名の学生が参加した。この活動は,城北児童クラブに通う1~3年生を対象としたクリスマス会で,学生が企画したゲームや遊びを子どもたちに体験してもらい,子どもたちからはたいへん好評を得た。
 もう1つは,鳥取県教育委員会西部教育局と企画した「鳥取県西部地区中学生キャリア教育等の支援事業」で21名の学生が参加し、中学生とテーマに沿った話し合いを行い,自己肯定感を高めることができた。
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
教育支援センター長・初等教育開発講座・教授 川路澄人 図画工作科教育,生活科教育,教師教育
教育支援センター・准教授 京谷 雄輔 教師教育
教育支援センター・准教授 ○田中 径久 教師教育
教育支援センター・特任教授 柳野 幸敬 教師教育
教育支援センター・特任教授 山根 貴史 教師教育
教育支援センター・特任講師 長岡 美沙 教師教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
 地域社会の課題解決のための実践的能力を培うことは,全学の中期計画にも掲げられている。本計画は,教育活動の企画と実践を通して,学生に地域社会の課題に気づかせ,その解決に向けての思考・実践・省察を行わせるものである。これら一連の過程を通して,学生に課題解決のための実践的能力が培われることが期待される。
 また,地域の教育的ニーズに応える活動を展開することで,地域の教育活動の充実に貢献することができる。