言語文化教育と内容構成研究―教科内容学・教科教育学・教育実践学の連係―
(2018年度)
プロジェクトの名称 | 言語文化教育と内容構成研究―教科内容学・教科教育学・教育実践学の連係― | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクトの概要 | 本プロジェクトは,教員養成系学部・同大学院の未来像を見据えて,言語文化教育関係の内容構成研究とそれに基づく授業のあり方を再検討・再定義し,教育実践への適用についての探究することを目的とする。 「言語文化教育」とは国語科教育と英語科教育を中心とし,主に該当する授業は,学部の「内容構成研究」(初等教科・国語科・英語科)15科目と大学院の「現代的課題に対応した授業デザイン論」「教育素材の研究と新しい教材開発」である。それに対応して,研究組織は,学部・大学院の国語・英語の教科専門教員・教科教育担当教員11名,附属中学校・附属小学校の関係教員8名の計19名で構成される。附属学校教員は,特に成果の実効性を保証する役割を分担する。 また,「教科内容学」は,広義には教科専門教員の専門領域を他学部のそれと区別するものであり,狭義には教科専門と教科教育を連結する新領域を意味する。本プロジェクトでは,教科教育学・教育実践学との3者連携の一翼を担うとともに(広義),内容構成研究の根拠になって研究活動全体を統合する(狭義)。 研究活動内容は,以下の4点に集約される。 (1) 国語科・英語科関係の教科内容構成研究授業の実態を比較検討する。特に,国語科と英語科の学習指導要領と学部・大学院の授業との関係に注目する。 (2) 先行プロジェクト等の成果に基づいて,教科専門の諸科学と教科教育学との連携方法について検討する。その際に,初等教育,中等教育,高等教育の一貫性を視野に入れる。 (3) 「教科内容学」のあり方と可能性,教育実践への適用方法について検討する。 (4) 上の(1)~(3)の遂行のための研究会・研究発表会等を企画し,それらの成果を公表する方法について検討する。 |
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プロジェクトの実施状況 | 1,島根大学言語教育研究会第20回研究発表会において,本プロジェクトの研究活動内容(1)(2)(3)について討議した。 日時:2018年5月10日(木)18時~19時30分。会場:教育学部棟265研修室。発表題目:「教科専門」と「教科教育」の連係について―「国語科内容学」は成立するか―。発表者:福田景道 2,戦略的機能強化推進経費を活用して,言語文化教育と内容構成研究についての研究活動を遂行した。 3,言語文化教育と内容構成研究プロジェクト検討会を開催して,教科内容構成授業のあり方について討議した。研究活動内容(1)・(3)・(4)に主に対応。 日時:2019年3月29日10時30分~。会場:教育学部多目的教室3。話題提供:福田景道(「国語科の内容構成研究授業の方向性について」) 4,国語と英語の連係,教科専門と教科教育の連係,学部と附属学校の共同研究等の今後のあり方について検討した(アンケート調査実施)。研究活動内容(3)・(4)に対応。 |
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研究組織 |
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本プロジェクトにより期待される効果 (成果の公表方法を含む) |
島根大学中期計画の5・10・30に該当する。 本学部・大学院の重点的な研究領域を強化することに繋がる。 本学部・大学院において将来的に予想される改編・改組に対応すると思われる。 学部・大学院の新組織,新体制に教科専門関係教員を適切に位置づけることができる。 成果の公表によって,社会・地域・教育界に貢献できる。 |