地域教育課題に立脚した教員研修の開発

(2018年度)

プロジェクトの名称 地域教育課題に立脚した教員研修の開発
プロジェクトの概要  山陰地域では島根県の高校魅力化プロジェクトを発端に、地域課題に立脚した学校再生・地域再生が、全国的な注目も伴いながら活気づいている。しかしこうした取り組みは、行政による指導や一部のリーダー的教員の牽引によって担われている側面も否めない。したがって、これをより質の高い教育活動とし、地域に広く展開していくためには、効果的な教員研修が必要である。
 そこで、本プロジェクトでは、こうした地域教育ニーズを背景に、教職大学院の授業を中心に、地域教育課題に立脚した教員研修プログラムを開発する。
プロジェクトの実施状況 (1)平成30年9月10日(月)森朋子先生(関西大学)の講演会の開催:島根県の高校魅力化のアドバイザーを務める森氏より、青年の学習・教授論についての最新知見を提供頂いた。
(2)平成30年10月11日(木)山名淳先生(東京大学)の講演会の開催:隠岐島前地区の教育魅力化を教育史・教育哲学の観点から考察いただき、学校と地域を結ぶコーディネーターのあり方について展望を語って頂いた。
(3)平成31年2月14日(木)町支大祐先生(立教大学)の講演会・ワークショップの開催((独)教職員支援機構事業 Nits カフェとして実施):教職大学院の授業の一環として、ミドル教員向けの研修を、近隣の教育委員会の研修担当者に提案した。講師として、教員研修開発に精通している町支氏を迎え、「大人の学び」や教員研修開発に関する知見を紹介頂いた。
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
教職大学院・教授 〇丸橋静香 教育哲学
教職大学院・特任教授 長 和博 学校・学級経営
教職大学院・教授 大島 悟 学校・学級経営
教職大学院・准教授 熊丸真太郎 教育経営
教職大学院・准教授 中村怜詞 地域教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
 本事業で得られた知見を活かし、平成31年度の教職大学院授業、及び本学部の「現職教員研修」プログラム開発を行った。なお、このプログラムは、平成31年度の(独)教職員支援機構事業(「教員の資質向上のための研修プログラム開発・実施支援事業」)に採択された(採択課題名:「「学校魅力化」を牽引するリーダー教員の力量形成プログラムの開発」)。