教職大学院における地域と連携した教師教育の質的改善に関する実践的研究
( 2017年度)
プロジェクトの名称 | 教職大学院における地域と連携した教師教育の質的改善に関する実践的研究 | ||||||||||||||||||||||||
プロジェクトの概要 | 本プロジェクトは、教職大学院における教師教育の質的改善を目的とし、「ケースメソッド」を用いた教育に関する実践的研究を行う。「ケースメソッド」は、経営学教育の大学院では広く導入され、成果を挙げている。ただ、教師教育において、さらに教職大学院での取り組みは多くはない。 そこで、本プロジェクトでは「ケースメソッド」を教職大学院の共通科目「社会変化と学校役割」及び「社会変化と教職倫理」で、研究者教員と実務家教員からなるプロジェクトメンバーが共同で作成したケースを実施することに加え、受講者の大学院生がケースを作成する先駆的な実践を行う。また、その際には島根県教育センターと連携し、ケース作成等についての意見交換を行う。その実践を通したアクションリサーチを行い、教職大学院における高度専門職業人としての実践的指導力を備えた教師教育のあり方を明らかにする。 |
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プロジェクトの実施状況 | 本プロジェクトでは、「社会変化と学校役割」「社会変化と教職倫理」の授業で、ケースメソッド教育の実践を行った。具体的には、大学教員が作成したケースを用いたケースメソッド教育の実践及び受講者がケースを作成することの指導を行った。8月には「災害×まち×教育-学校の役割を考える-」と題した公開講座において山陰地域の教育関係者を対象にケースメソッドの実践を行った。また、実践の一環として、島根県教育センターの「学級経営実践講座」に関して、島根県教育センターの指導主事と連携したケース作成および実践を行った。 こうした取り組みを、地域に還元することを意図して、2月に「スクールリーダー/ミドルリーダーをどう育てるか」と題したワークショップ・講演会を実施し、島根・鳥取両県の学校教育関係者約20名の参加があった。 また、これらの成果は、日本教育大学協会や日本教職大学院協会などの研究集会で発表している。 |
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研究組織 |
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本プロジェクトにより期待される効果 (成果の公表方法を含む) |
【地域への還元】 本プロジェクトの成果は、年度末に「成果報告会」として地域の教育関係者や教職大学院に関心を持つ学部生等に公表する。また、ケースメソッドにおいて、島根県教育センターと連携することで、地域の教員研修手法の改善も期待できる。 【学界での公表】 本プロジェクトの取り組みについて、日本教育大学協会研究集会等において発表し、島根大学教職大学院の教師教育分野におけるプレゼンスを高める期待ができる。 |