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【環境寺子屋】学部と大学院が「ものづくり」学習に協働して取り組む創造性育成プロジェクト

(2017年度)

プロジェクトの名称  【環境寺子屋】学部と大学院が「ものづくり」学習に協働して取り組む創造性育成プロジェクト
プロジェクトの概要  本プロジェクトの期間は1年間とし,活動内容を大きく次の3つに分けた。すなわち,①支援体制確立期,②中学生指導期,③大会運営期である。
 まず,①支援体制確立期では,大学教員が,ロボットづくりの基本から指導したり,外部の指導者(大東中学校長瀬教諭)のもとへ大学生及び大学院生を派遣し指導法の講習を受けたりするなどして,ロボット製作に関する高い指導力を身につけさせた。活動のまとめとして,学内でロボットを製作し,学生自身が目標を持ち,楽しくスキルを高めるよう配慮した。
 次に,②中学生指導期では,学生が身につけたスキルを生徒に教えすぎることなく,共感や励ましの中で中学生の達成感が得られることを目的とした指導をさせた。加えて,中学生に対する思考法や発想法等を提供し,中学生に自力で課題解決をさせ,創造性の育成にあたった。これらの経験から,大学生及び大学院生の中学生への接し方が,教育実習での教科指導の範囲を超えた,個に応じた励ましや共感など丁寧な生徒との関わりの中での製作指導を体験する貴重な機会となった。
 最後に,③大会運営期では,学生が,現場の教師と一体になって,行事をやり遂げる経験をさせ,教職志向を高めた。数年前から,本学部学生が県中学生ロボットコンテストの補助員を務め,大学教員がその審査にあたっているし,学校と教育学部共催のロボット教室を開催している。その会場で実際に本プロジェクトの学生に,中学生の支援や対応に当たらせた。
 以上①~③の活動について,製作環境整備や学外での講習受講,学内大会の開催,現場の先生との交流などを行い,プロジェクトの質を高め,学生が満足感を持ってやり遂げ,自らの実践的指導力(教師力)向上を実感し,教職志向性を高めることに取り組んだ。
 最後に,支援を続けている附属中学校の生徒の大会実績についてであるが,15名の活動参加があり,中四国大会へも連続出場を果たすなど,年を追うごとにレベルが向上している。
プロジェクトの実施状況
H29.5月: 1000時間体験学修での島根大学教育学部環境寺子屋ロボコンプロジェクト参加学生の募集
H29.6~8月: 学生のスキル向上のためのロボット製作
H29.8月: 外部指導の受講(大東中学校)
H29.8月: 県中学生ロボコン教室の運営(教育学部共催)とその支援(学生6名,大学院生1名参加)。(なお,附属中学校からは13名が参加)
H29.8~11月: 附属中学校での,ロボット製作支援
H29.11月: 中学生アイデアロボットコンテスト島根県大会へのスタッフ派遣(学生スタッフ8名,審査委員長及び審査委員)
H29.12月: 本プロジェクトで支援した中学生が中学生アイデアロボットコンテスト中・四国大会基礎部門へ出場
同中・四国大会島根県選手団の支援員として大会へ同行(高知市,学生3名)
H30.1月: 中学生創造アイデアロボットコンテスト全国大会参観

【環境寺子屋】学部と大学院が協働した「ものづくり」による子ども支援プロジェクトとして実施した。その結果,教職大学院生が中学生ロボコンに関わり,学部学生へ,指導方法を伝達したり,共同作業を行ったりしながら協働体制を構築した。

 年を追うごとに,支援した中学生のレベルアップが図られ,県大会へ8チームが出場し,1チームは県予選を勝ち抜き中・四国ロボコン大会へ出場した。
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
環境寺子屋
環境寺子屋室員・大学院教育学研究科教育実践開発専攻教授
○橋爪 一治 技術科教育方法学
教育学部・教授 森下 博之 技術科教育学
環境寺子屋室員・自然環境教育講座准教授 塚田 真也 理科教育内容学
環境寺子屋室長・大学院教育学研究科教育実践開発専攻教授 松本 一郎 理科教育方法学
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

 本プロジェクトは,以下の具体的な効果が得られた。

  1. 学部学生と教職大学院生の協働によるプロジェクトが実施された。
  2. これまで,自然科学の分野に直接触れる機会のなかった学生が,自らの手でロボットをつくりあげる体験を通して,科学技術や環境教育に関する知識・技能を実践的に習得させることができた。
  3. 学生が主体となって中学生を指導することにより,教育的実践力が向上した。また,コミュニケーション力などの教師の資質向上の場となった。
  4. 学生自身の行動が,製作物という目に見える結果として表れることで,自分の行動に対する自覚と責任を高めることができた。
  5. 課題解決型のものづくりを提供し,中学生の創造性を育んだ。
  6. 学生が,中学生と共に活動しながら,教えることの喜びを味わう実体験,現場の教師と協力した行事運営等を行い,教職志向性が向上した。

 以上の点から,体験活動を通した自然科学に強い教員の養成を中心に据えた,質の高い教員育成プログラムが実現できた。
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