「小学校における特別活動のルーブリック開発支援及び、導入効果の実証的研究」成果報告

( 2014年度)

プロジェクトの名称

「小学校における特別活動のルーブリック開発支援及び、導入効果の実証的研究」成果報告

プロジェクトの概要  平成25年度に入り、国立教育政策研究所が特別活動の教員指導用リーフレットを作成・公表するなど、特別活動が改めて着目されている。同時に道徳の充実が謳われ、道徳教育と特別活動の連携の強化が促されているが、これまで特別活動における評価は各学校教員の力量に委ねられてきたことが多かったのが実情である。本プロジェクトはこのような状況に対し、ルーブリック開発に焦点を当て、特別活動における評価方法の検討を行った。
プロジェクトの
実施状況
 以下の手順で、本プロジェクトは進められた。
赤江小学校の研修を利用して、話し合い活動におけるルーブリックの開発・更新を行った。
ルーブリック導入効果について、授業実践者等に面接調査を行うことによって検証した。
ルーブリック作成手順をまとめたリーフレットを作成した。 本プロジェクトで開発されたルーブリックの特徴は、全学年で一つのルーブリックを共有することであった。このプロジェクトに携わった教諭への面接調査の結果、教職員間の力量を高め合うコミュニケーションの媒体としてルーブリックが機能していたことが示された。
   
本プロジェクトで開発されたルーブリックの特徴は、全学年で一つのルーブリックを共有することであった。このプロジェクトに携わった教諭への面接調査の結果、教職員間の力量を高め合うコミュニケーションの媒体としてルーブリックが機能していたことが示された。
研究組織
所属・職 氏名
初等教育開発講座・講師 上森 さくら
安来市立赤江小学校・校長 福島 浩
安来市教育委員会学校教育課・指導主事 難波 真章
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
 本プロジェクトの過程及び成果報告を、『島根大学総合臨床研究14号』に投稿中である。詳しくはそちらを参照されたい。
 ルーブリックの作成手順をまとめたパンフレットは、現在、赤江小学校と安来市教育委員会より配布される予定である。島根県下だけでなく、2015年11月の中国特別活動研究大会に参加する学校へ配布することが予定されており、島根県外の地域にも本プロジェクトの成果が公表されることとなった。