「1000時間体験学修基礎体験領域」の改善プロジェクト

( 2014年度)

プロジェクトの名称

「1000時間体験学修基礎体験領域」の改善プロジェクト

プロジェクトの概要 <平成26年度>
 今年度は,平成26年3月卒業生と現4年生を対象に基礎体験時間数・内容,教職志向調査,学業成績等の結果をもとに,定量的に分析を行う。(FD戦略センター 情報分析部門に依頼)(パソコン,解析ソフト,周辺機器の要求)学生を体験タイプに分類するとともに,それぞれの抱える課題を抽出,その解決策について検討し,その結果を学生指導に還元するとともに,日本教育大学協会において研究発表を行う。(旅費の要求)またその分析結果を活かした新たな「1000時間体験学修パンフレット」を作成する。

 

<平成27年度>
 過年度の学生の就職状況と体験学修・GPAの関係について,その変化を調査・分析を行う。また,「1000時間体験学修」の成果について教員へ就職した卒業生,及び勤務校の管理職に対するインタビュー調査も必要である。(旅費の要求)それらの結果をもとに,教員へ就職する学生の体験時間の適正数,体験種類のバランスについて検討を行うとともに,基礎体験領域の時間数や体験ルールについて改善案を模索する。
プロジェクトの
実施状況

今年度は平成26年度3月卒業生に対して,基礎体験活動時間数とそのタイプ,教職志向性と教員就職状況,そして学業成績について定量的に分析を行った。その分析結果として以下の4つの問題点を抽出した。

体験活動の内容に偏りがあり,それに教職志向性と就職が影響を受けている。選択必修時間のルール化が必要である。
センター教員の人事問題から,問題解決ができにくい状況がある。
時間体験が飽和状態にあることから,体験活動の内容の精選が必要である。
1000時間体験学修の改革のタイミングが重要であり,現時点ではそのタイミングではない。

 

 以上の内容について平成26年度日本教育大学協会研究集会で発表を行い,「研究集会推薦論文」として「日本教育大学協会研究年報 第33集」に研究論文として掲載された。

研究組織
所属・職 氏名 専門分野
初等教育開発講座・教授 ○川路 澄人 図画工作科・生活科教育,教師教育
教育支援センター・准教授 寺井 由美 教師教育
教育支援センター・准教授 村上 幸人 教師教育
教育支援センター・准教授 光森 智哉 教師教育
教育支援センター・准教授 山田 二郎 教師教育
教育支援センター・特任教授 柳野 幸敬 社会教育,教師教育
人間生活環境教育講座・教授 橋爪 一治 情報教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
 1000時間体験学修の改善に大きく寄与することが期待される。
 また,分析結果,講じた対策,その成果については,支援センターメンバーが日本教育大学協会において研究発表を行った。