現役学生と現職教員のための教師力育成プロジェクトⅥ

( 2013年度)

プロジェクトの名称 現役学生と現職教員のための教師力育成プロジェクトⅥ
プロジェクトの概要

 本プロジェクトでは本学部の教員とともに,現場で活躍する著名な講師を招き,教師に必要な新たな能力を育成するための以下のセミナーを開催した。また,地域との連携を強化するため,島根県出雲市伊野地区において,学生による地域連携教育体験活動(通称:伊野ベーション)の活動支援を行った。これらの経験と成果を集約し,教師力育成に関する資料集も作成した。
 以下にまとめる3点を通して,教師力の育成を図るとともに,教員採用試験対策にも資する事業として実施することができた。

 

①「現役学生と現職教員のための教師力育成セミナーⅥ」の開催
「学級づくり」の具体的手法について,全国で活躍中の講師が講座と模擬授業によって提案するセミナーの開催。
②「地域連携教育体験活動(伊野べーション)」の活動支援
 島根県出雲市伊野地区をフィールドとして,本学部学生と地域住民が連携し,子どもたちを対象に自然体験活動等の実施。本事業としては,これらの活動に対する支援が中心。
③「教師力育成資料集」の作成
 教員採用試験の過去問題や受験体験記を集約した資料集の作成。

プロジェクトの
実施状況

 個々の事業については,概ね当初の計画通り実施ができた。ただし,当初よりも予算が削減されたため事業費が不足し,「教師力育成資料集」の原稿は作成できたものの,業者による印刷はできなかった。なお,この原稿については内部印刷し,教員採用試験受験生に配布している。

 

■プロジェクトの実施概要と成果
①「実践的教師力育成セミナー」の開催
 教職に関する実践的魅力を提示するとともに,教師として必要な資質や技術を身につけさせる研修会を行った。具体的には,国内各地で活躍している現職教員を招聘し,最新の教育技術を提供する魅力的なセミナーが開催できたと自負している。

  ・開催日:2014年3月8日(土)
  ・参加者数:32名

別紙)ポスター 


②「地域連携教育体験活動(伊野べーション)」の活動支援
 島根県出雲市伊野地区をフィールドとして,本学部学生と地域住民が連携し,子どもたちを対象に自然体験活動等を行った。これにより,学生が地域住民と協働で事業を企画・運営することで,学生自身の力量をアップさせることができた。同時に,子どもたちを対象とした事業を行うことで,学校外において子どもとの接し方を学ぶことができた。
 なお,本プロジェクトとしてはこれらの活動に対する指導上のノウハウや,消耗品等の物的支援が中心である。
  ・支援期間:2013年7月~2014年3月までの期間(断続的)
  ・参加者数:のべ18名


③「教師力育成資料集」の作成
 ①・②の内容に関連する資料をまとめる資料集を発行することにより今後の学びにおけるテキストとする。また,学内外へ提供することにより,本学部の取組状況について発信することができた。
  ・総ページ数:48頁
  ・教員採用試験受験生に配布
 (ただし,プロジェクト経費が不足したため,内部印刷とした)

研究組織
所属・職 氏名 専門分野 
教育学部・教授 伊藤豊彦 保健体育教育
教育学部・教授 小川 巌 特別支援教育
教育学部・教授 原 広治 特別支援教育
教育学部・教授 岩宮恵子 臨床心理学
教育学部・准教授 松本一郎 自然環境教育
教育学部・准教授 作野広和○ 社会科教育
入試センター・教授 田中 均 学生指導論・キャリア教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

 

 ■期待される効果
・教師になろうとする学生のモチベーション向上
・教師になろうとする学生のモラルの向上
・教師になろうとする学生の資質・能力の向上
・本学部を卒業して新たに教師になる学生の指導技術の向上
・学校教育現場で活躍する教師のコミュニケーション能力の向上
・社会における本学部の存在と可能性の発信
・教育界における新しい教師力の提案


■成果の公表方法
・ホームページおよびメーリングリストによる啓発
・作成する資料集の送付
・マスコミ等による取材