本学部生の学力評価の改善のための評価システムの開発

( 2013年度)

プロジェクトの名称 本学部生の学力評価の改善のための評価システムの開発
プロジェクトの概要

 本学部では,入学年度の当初に,過去に全国の教員採用試験において出題された一般教養の中から比較的易しいと思われるレベルの問題を出題する「一般教養ちからだめし」を行っており,現状では,この機会が全学部生に対して行う唯一の学力調査の場になっている.しかしながら,入学時1回のみの実施であり,学生の成長の足跡などを追うことができない.そこで,昨年度は,複数回テストの実施を目指して,良質な問題を蓄積するデータベースの構築を行った.
 本プロジェクトでは,昨年度の予算の関係で実現できなかった,アダプティブテストの出題の根幹をなすメインモジュールを開発するとともに,問題項目バンクをさらに充実することを目的とする.

プロジェクトの
実施状況

(1)本年度は,複数回のテストの実施を行うための基盤として,CBT(Computer Based Testing)によるテスト受験が可能なシステムの開発を行った.ただし,年度当初に予定した項目反応理論(IRT)を援用したアダプティブテストの実装は予算の都合で実現できなかったため,次年度以降での実装を検討する.


(2)大学院生や大学生の研究協力者に,これまで開発した国語,数学,理科,教職教養に加え,社会,英語の問題作成を行った.

研究組織
所属・職 氏名 専門分野 
数理基礎教育講座/附属FD戦略センター兼任・准教授 ○御園 真史 数学教育学,教育工学
心理・発達臨床講座/附属FD戦略センター兼任・教授 原 広治 教育学,教育実践論
初等教育開発講座/附属FD戦略センター兼任・講師 冨安 慎吾 国語科教育
自然環境教育講座/附属FD戦略センター兼任・助教 塚田 真也 物理学
附属FD戦略センター・特任助教 畑 智子  
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

 現時点でも,特定のテストフォームを設定することにより,定型的な問題セットでのCBTの実現は可能となった.今後は,準備を終了次第,学生に告知し,学力管理の新たなツールとして利用を促す.これにより,教員採用試験合格率向上への寄与が期待される.また,データ分析結果を教授会等で報告する予定である.