本学部生の学力評価の改善に関わる基礎的研究
( 2012年度)
プロジェクトの名称 | 本学部生の学力評価の改善に関わる基礎的研究 | ||||||||||||||||||
プロジェクトの概要 | 本学部では,入学年度の当初に,過去に全国の教員採用試験において出題された一般教養の中から比較的易しいと思われるレベルの問題を出題する「一般教養ちからだめし」を行っており,現状では,この機会が全学部生に対して行う唯一の学力調査の場になっている. しかしながら,ただ1回のみの実施であり,当然のことながら学生の成長の足跡などを追うことができない.そこで,複数回テストを実施することが案として挙げられるが,試験監督や採点のコストの増加が見込まれる. そこで,複数回実施を見据えたCBT(Computer Based Testing)化が解決の手段となりうる.この実現には,TOEFLなどで既に実現されているものであり,項目反応理論(IRT;Item Response Theory)の援用による.IRTの等化手法により,問題セットが異なっても,同じ土俵で学生の学力推定が可能となる. 本プロジェクトでは,IRTの適用を想定して,まず項目バンクの候補となる問題を作問すること,そして,学生の有志を募り,試験の試行実施をし,IRT分析ソフトを用いて,項目パラメータを推定すること,CBTシステムのプロトタイプを開発することを目的とする. |
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プロジェクトの 実施状況 |
(1)大学院生や大学生の研究協力者に,項目バンクの候補となる問題の作問を依頼し,全教科合わせて約100問の問題を作問した.
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研究組織 |
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本プロジェクトにより期待される効果 (成果の公表方法を含む) |
本プロジェクトの達成により,統一的な視点での,本学部生の成長の記録を量的に把握可能な環境を構築できるほか,高い精度での教員採用試験合格率を予測する基礎データを蓄積する環境が整備され,学生の就職支援にも貢献できる. |