教育学部就職支援体制の充実と協働化

( 2012年度)

プロジェクトの名称 教育学部就職支援体制の充実と協働化 
プロジェクトの概要  近年の教員採用試験は、大量採用時代に入りつつあるにもかかわらず、全国的な教員志望者の増加や地域的偏重により、地方の国立大学法人にとって厳しい状況が続いている。とりわけ教員養成に特化した島根大学教育学部においては、教員就職率の向上が毎年喫緊の課題となっている。このような状況は、一部の教員の力だけでは克服できないものであり、学部構成員全体として取り組んでいく必要がある。
 そのため、これまでも刊行してきた教員採用試験受験テキストブックを2分冊とし、きめ細かい配布を試みるとともに、面接対策ノートも引き続き配布し、安定的に全教員・全学生が情報を共有できるようにした。経費は、その印刷費の一部に使用した。
プロジェクトの
実施状況

(1)教員採用試験の実施状況に関する情報収集
  「就職活動報告書」により、継続的に情報収集を行った。

(2)教員採用試験受験者の動向に関する情報収集
  「進路実態・希望調査」(平成25年4月21日実施)、「就職活動報告書」(随時)、「就職・進路調査」(平成24年10月5日実施)、「進路状況調査」(平成25年3月22日実施)により、継続的に情報収集を行った。

(3)教員採用試験受験者の体験報告会の実施と記録
  平成24年12月5日・12日、島根大学教養教育棟102室において、教員採用試験合格体験発表会を開催した。報告者は計10名、参加学生は2日間のべ45名(法文学部2名・総合理工学部5名)。

 

 

(4)教員採用試験受験テキストブックの編集・印刷
  上記の(1)~(3)を反映させて、最新の情報を掲載した。

(5)面接対策ノートの編集・印刷

 

研究組織
所属・職 氏名 専門分野
共生社会教育講座・教授 ○長谷川博史 日本史
言語教育講座・教授 林 高宣 英語学
初等教育開発講座・准教授 石野陽子 発達心理学
数理基礎教育講座・講師 柿澤亮平 数学
特任講師 佐竹易子 情報教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
 教育学部の全教員・全学生に、テキストブックを配布するとともに、学生には面接対策ノートを配布し、教員採用試験に関する情報を恒常的に共有する体制をとった。そのことによって、1・2年次から教職志向性を高めるきっかけを作るとともに、教員が就職支援機能をより効率的・効果的に分掌し、緻密な支援活動を行う条件を整えることにつながると考えられる。