第6回「教育学部アカデミックカフェ」を開催しました
さる1月28日、第6回アカデミック・カフェが開かれ、この度は初等教育開発講座の廣兼志保先生にご発表いただきました。
1.発表者 廣兼志保教授
2.日 時 平成27年1月28日(水)17:00~17:30
3.場 所 島根大学教育学部 学部長室
4.題 目 大正後期の体操科における『体育ダンス』の研究
-フォークダンス教材とナチュラルダンス教材からの考察-
まず、朝輝記太留と荒木直範という二人の体育指導者に着目しながら、日本における体育教科へのダンス導入の経緯を跡づけられました。廣兼教授によると、体操科へのダンスの導入は、複合的な身体運動の習得とならんで、遊戯の要素により「心身の発育や主体性の尊重」を促すことも目的とされていました。そして、アメリカの実践を参考にして作成されたフォークダンス教材とナチュラルダンス教材の復元と分析を通して「リズミカルな運動によって美しい身のこなしを習得できる点や、美的な価値観を育成できるという点」に教育的な価値が見出されていたことを具体的に解説されました。
ご発表に対して、ダンス教材と自由教育運動との関係、盆踊り等の在来の慣習との関係、性別による教材の違い、ダンスを踊るときの服装など、さまざまな観点から質問が相次ぎ、活発な議論が交わされました。その後の懇親会でもダンス談議に花が咲きました。
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