第1回「教育学部アカデミックカフェ」を開催しました
教育学部では、教員の研究・教育に対するさらなる意欲向上のため、有志教員による研究発表会「アカデミックカフェ(略称Aカフェ)」を開催することとし、第1回のアカデミックカフェを11月28日(水)に学部長室において開催しました。
このアカデミックカフェは、秋重幸邦教育学部長の発案によるもので、堅苦しいものではなく、コーヒーを飲みながら行う座談会的な発表会として、最近の研究のトピックス的な内容について発表してもらうというものです。
第1回目は、芸術表現教育講座の藤井浩基准教授から、「マルチな音楽家・高木東六(米子出身)―フランス、朝鮮との関わりを中心に―」と題した研究発表が行われました。
藤井准教授からは、「高木東六氏は、昭和に活躍した日本の作曲家である。米子市に正教会の神父の子として生まれた。東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)ピアノ科に入学するものの、反骨精神が災いし、中退を余儀なくされる。当時の音楽を志す者の多くはドイツへ留学を志したのにも反発し、単身、フランスに音楽留学する。パリ音楽院教授アルマン・フェルテにピアノを師事した後、スコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに作曲を学び、ガブリエル・ピエルネからも多くの教示を受けた。高木東六氏の代表作には、オペラ「春香」、歌謡曲「水色のワルツ」、管弦楽曲「朝鮮の幻想」など多数ある。」ことが紹介されました。
また、学部のサバティカル研修制度を活用したフランスでの高木東六氏の足跡を追った調査研究の成果等として、高木東六氏の音楽に与えたフランスの影響や朝鮮音楽の影響についてもその研究の一端を発表されました。
今回のアカデミックカフェには約20名の教員が参加し、参加者からは、高木東六氏はテレビ番組「家族そろって歌合戦」の審査員としてのイメージが強かった。しかし、藤井先生の発表を通して、その音楽家としての活動をあらためて認識することができた。その後も、高齢者の合唱団の指揮・指導など、90歳を超えても現役で活躍していたそうで、そのパワフルさも再認識することができたなどの感想がありました。
秋重学部長による「アカデミックカフェ」の開催挨拶
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藤井浩基先生の講演風景
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