福田 哲之

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FUKUDA Tetuyuki (特任教授)

1959年2月生

自己紹介・アピール

 中国では19世紀末の甲骨文の発見以来、古代の遺跡や墳墓などから重要な資料が相次いで発見され、20世紀を経て今世紀に入ってからも新たな発見が続いています。これらの出土資料によって、中国古代にかかわる研究は大きく進展してきました。出土資料の内容は多岐にわたりますが、私の研究は、紙が普及する以前、諸子百家が活躍した戦国時代から秦・漢にかけて書写された竹簡や木簡を中心に、漢字の変遷と古文献の釈読・復原をテーマとしています。

教育・指導分野

学部:国語科教育専攻

大学院:教育学研究科(教職大学院)兼任教員

専門分野およびキーワード

中国文字学・書道史

現在の研究分野・テーマ

古代中国の出土文字資料を中心とした漢字の歴史や古文献の研究

最近の研究成果

[著書]
1.
『清華簡研究』共著、汲古書院、2017年
2.
『戦国秦漢簡牘叢考』単著、白雨田訳、花木蘭文化出版社(台湾)、2013年 
[論文]
1.
「水泉子漢簡七言本『蒼頡篇』再考― 七言本成立の背景 ―」単著、大阪大学中国学会『中国研究集刊』第65号、2019年
2.
「清華大学蔵戦国竹簡(一―七)的字迹与形制―随葬書籍的類別以及対其体系性的理解―」単著、『East Asian Sinology 東亜漢学』第1号、2019年
3.
「北京大学蔵漢簡『蒼頡篇』の綴連復原」単著、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所『漢字学研究』第6号、2018年
4.
「清華簡の字迹とその関係性―第Ⅰ類A・B・C種を中心に―」単著、大阪大学中国学会『中国研究集刊』第64号、2018年
5.
「簡帛《老子》諸本的系譜学考察」単著、白雨田訳、北京大学出土文献研究所編 韓巍執行主編『古簡新知―西漢竹書《老子》与道家思想研究』、上海古籍出版社、2017年

担当授業

学部:
書写演習Ⅰ、書写演習Ⅱ、書写教材研究、書写内容構成基礎研究、書道実習(A・B・C)、書道演習(A・B・C)、書道史、書論、書道科教育法概説、書道科教育法演習、初等国語科内容構成研究(分担)、初等国語科教育法概説(分担)

大学院:
現代的課題に対応した授業デザイン論、教育素材の研究と新しい教材開発

最近の社会的活動・地域貢献活動

1. 春日井市道風記念館館蔵品展「書体の変遷Ⅰ」講演会講師「書体でたどる漢字の歴史」(平成30年3月18日、春日井市道風記念館)
2. 奈良女子大学古代学学術研究センター 第13回若手研究者支援プログラム「漢字文化の受容 手紙を学ぶ、手紙に学ぶ」 公開講演会講師「手紙がひらいた書の文化」(平成29年8月20日、奈良県立万葉文化館)
3. 平成29年度 小・中学校国語科教育書写実技講座(島根大学教員免許状更新講習)(平成29年7月8日、浜田教育センター、7月15日、島根県教育センター)
4. 平成29年度日本習字特別公開講座講師「出土文字資料から探る王羲之書法の真相」(平成29年7月2日、北九州市KMMビル貸し会議室)

メールアドレス

t-fukuda@ (@の後に edu.shimane-u.ac.jp を付けて送信下さい)

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