一般教養力の向上を目的とした独自の「補完教育プログラム」の実践

( 2014年度)

プロジェクトの名称 一般教養力の向上を目的とした独自の「補完教育プログラム」の実践
―家庭科とその実践活用講座―
プロジェクトの概要  高等学校のカリキュラムの多様化などによって、学生は必要となる一般教養を学ぶ機会が無いまま大学に入学するケースも増加している。また、大学の一般教養だけでは不十分な部分も多い。学生に対して、様々な科目に関する補完的な教育を行う必要性は非常に高い。
 そこで、学生の家庭科教員になるための資質向上や、採用試験に対して必要となる基礎的な知識の習得をめざし、本プロジェクトを実施した。実施に際しては、現在の教育学部生に適した継続可能で効果の上がる「独自の補完教育プログラム」を構築することとした。また、本プログラムは、あくまで教員自身も負担が許容できるものを目指し、今後も成果が現われるまでの長期間にわたる実施を可能とするように配慮した。
プロジェクトの
実施状況
  学生への支援として、以下に示す教科を実施した。その際、実施する教科は、理系科目、文系科目、語学科目より、バランスを考慮した。
   数学」・・・3回、 「物理」・・・1回、 「化学」・・・1回
「世界史・日本史」・・・1回、 「政治・経済・国際関係」・・・1回
「国語」・・・1回、 「英語」・・・1回
その他、過去の教採出題全般・・・2回 
 市販のテキストをベースとしながら、独自のプログラムで運営した。学生には事前に実施する科目や内容を提示した。また、テスト形式を採用することによって、必ずその部分を予習させることとした。受講後の成績については学生に伝え、勉強に対するモチベーションを持たせるように努めた。 また、用いる問題は、半分程度は過去の教員採用試験の内容から行うこととするなど、教員採用試験を強く意識した内容にした。
 基本的に、水曜日の夕方と月曜日の午前中に90分間に実施し、月1回のペースとした。
なお、詳細については、「添付資料」を参照のこと。
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
人間生活環境教育講座
(家政教育分野)  
教授 ○高橋 哲也 被服学
教授 多々納 道子 家庭科教育学
教授 正岡 さち 住居学
准教授 鶴永 陽子 食物学
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)       
 本プロジェクトの実施によって、知的好奇心に溢れた子どもを育成するための学問的知識・能力に裏付けられた実践的な指導力が高まったものと考えられる。また、高校側にも本プロジェクトを広報することから、一般入試はもとより、推薦入試、AO入試での優秀な学生の確保にも寄与できたものと考えている。
 以下に、本プロジェクトによって期待される主な効果を示す。
(1) 家庭科教員としてのスキルアップ。
(2) 家庭科教員を目指すことへの自覚と理解。
(3) 教員採用試験の一般教養における得点力アップ。
(4)  学習のペースメーカー。
(5) 大学の授業におけるGPA得点の向上。
(6) 大学の取り組みに対する高校側への理解。