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バロック期の発声に基づく合唱教育プロジェクト

( 2011年度)

プロジェクトの名称 バロック期の発声に基づく合唱教育プロジェクト 
プロジェクトの概要

本プロジェクトは、バロック期の合唱作品の演奏を通した、合唱表現に関する啓発活動である。島根県の合唱レベルは全国のトップクラスにある。それは、県下の合唱団体による全国レベルにおけるコンクール入賞歴や、合唱講習会の全国大会開催などの実績からも証明されている。


 しかし一方で、合唱団の発達年齢や時間的な制約もあり、必ずしも合唱作品の全時代的な作品に取り組めていない、という現状も有る。中でも、合唱の基礎といえるルネサンス-バロック期の合唱作品に関する知識や演奏・指導法の蓄積はこれからの重要な課題である。

 

全国レベルにある島根県合唱界の新たな発展に対し、本学部音楽教育専攻がその啓発活動のイニシアティブを担うことや、教育現場と直結した地域貢献・研究活動を行なうことは、高等教育機関としてのミッションを果たすことでもあり、教育活動そのものとしてもきわめて重要なプロジェクトといえる。


 また、島根大学中期目標前文の「島根大学の理念・目的」第2項、および中期計画Ⅰ-3-(1)における2-2項にも合致する活動と考えられることから、学部長裁量経費プロジェクトとして実施した。

プロジェクトの
実施状況

 音楽教育専攻の声楽を主科とする学部生および教育学研究科の学生を中心に、声楽アンサンブルによる17~18世紀の声楽作品の演奏研究および発表を通して、島根県の合唱関係者を対象とした講習会や啓発活動をおこなった。
具体的には以下の3点である。

1.音響学会における講習および特別演奏(9月20日) 
2.クリスマス・オラトリオ演奏会(12月10日)) 

3.島根大学声専合唱団定期演奏会(12月18日)) 

 

1.では、バロック期と現代における声楽・器楽アンサンブルの発声や演奏法の違いについて実演を交えながら解説した。2.および3.では、J.S.バッハの合唱作品を中心に、17~18世紀の合唱の名作を紹介した。いずれの演奏会でも本経費で購入したクラシック・オルガンを使用した。これらの活動については、島根県合唱連盟や島根県音楽教育連盟や同高等学校音楽教育研究会に周知し、協力を得た上で実施された。また、1.は日本音響学会全国大会における招待講演であり、山陰両県の関係者のみならず,全国各地から参加した研究者に向けた啓発活動となった。

研究組織
所属・職 氏名 専門分野
芸術表現教育講座・准教授 ○佐々木直樹 声楽
芸術表現教育講座・教授 河添 達也 作曲
芸術表現教育講座・准教授 藤井 浩基 音楽科教育法・音楽学
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

1.合唱の基礎であるルネサンス-バロック期の、正しい発声法や
解釈に基づく演奏を、本県合唱関係者や指導者に、直接伝授することができたこと。

 

2.本学卒業生が中心となって、山陰地方において未開拓な同期の合唱作品の演奏や指導に携わってゆけること。

 

3.備品として購入したクラシック・オルガンを県下の学校を中心貸与することにより、本学の研究・教育の発展のみならず、山陰地域における合唱活動の活性化に寄与できること。

 

4.音楽教育における新たな課題に取り組むことで、学生の教職へ
の就業意識を高めることに繋がるであろうこと。

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