「第1回教師力パワーアップセミナー2016」を開催しました

 2016年2月18日(木)・19日(金)の2日間にわたり,2016年度シーズンにおける「教師力パワーアップセミナー」の第1回が島根県立青少年の家サン・レイクにおいて開催されました。このセミナーは教員採用試験対策のスタートとして毎年開催されているもので,今年度は教育学部・法文学部・総合理工学部・生物資源科学部から58名の学生が参加しました。


 1日目午前は,「一般教養・教職教養ちからだめし」が行われ,採用試験の一次で必須となる教養問題の現時点での知識力を確認しました。問題解答後には教育学部の熊丸真太郎准教授より教職教養問題の解説が行われ,参加した学生はそれぞれの課題を実感した様子でした。

 また,1日目午後と夜の部では多くの先輩たちをゲストとして迎えました。具体的には,今年度の教員採用試験に合格した4年生の先輩たちを交えて座談会を行ったり,教育学部卒業生の現職教員と学校現場の様子や若手教員の仕事ぶりについて情報交換をしたりしました。学生たちは自分たちと近い年齢層の先輩の姿を目の当たりにすることで,来年あるいは数年後の自分の姿を思い描き,教職に対する思いを新たにしたことと思います。


 2日目は,まず午前の部で「自己アピールカード」を作成しました。学生たちは自分のどこが教員としてアピールできるのかを考え,文章としてまとめ,教育学部の教員から添削を受けました。そして午後の部ではこのセミナーの総まとめとして,現職の校長先生らをお迎えしての集団面接・集団討論トレーニングを行いました。学生たちは作成した自己アピールをもとに面接に臨み,基本的な所作から教員としての心構えにいたるまで,講師の先生がたの助言・指導に耳を傾けていました。講師の先生がたは模擬面接終了後も学校現場の実情や教職の魅力などを学生に語りかけてくださるなど,大変熱のこもった指導をいただきました。


 採用試験への準備はまだはじまったばかりですが,このセミナーに参加する前に学生が感じていた漠然とした「不安」が具体的な「課題」へと変容し,教職に対する熱意をあらためて確認することができたのならさいわいです。この中から多くの人が採用試験を突破し,教員として巣立っていかれることを願っています。

 

 

教育学部入試・就職・広報室就職部門長
 縄田 裕幸