「教師力パワーアップセミナー 未来へ向けて」を開催しました。


 11月15日(土)・16日(日)の2日間にわたり,平成26年度「教師力パワーアップセミナー 未来へ向けて」が開催されました。このセミナーは卒業後に教諭・講師として教壇に立つ4年生を主な対象として教員としての実践的な技術を身につけることを目的として開かれているもので,今年度は他学部生を含む35名の学生が参加しました。
 1日目午前は,附属教育支援センター柳野幸敬特任教授による講演「これからの教師に求めるもの」が行われました。長年の教育現場での経験に基づいた学級作りや授業作りに関する助言や,新人教員としての過ごし方に関する熱のこもった話があり,聴講した学生たちは熱心にメモを取りながら耳を傾けていました
 また,午後の部では「初めての担任として学級開きをしなさい」というテーマでの模擬授業がありました。学生たちは小グループに分かれ,具体的な学年を想定しながら自己紹介や学級目標を盛り込んだ10分程度の模擬授業を行いました。各グループには現職の教頭・校長先生が外部講師として加わり,学生の模擬授業を指導していただきました。
 さらに夜の部では,学生たちと年齢の近い若手教員(教育学部卒業生)を講師として迎え,学校現場の様子や若手教員の仕事ぶりについて,インフォーマルな形式で情報交換を行いました。学校現場でさまざまな課題に直面しながらも,「仕事は大変だけれども楽しい」と語る先輩たちの凛々しい姿に,学生たちは大いに勇気づけられた様子でした。
 2日目は再び小グループに分かれ,現代的な教育課題について語り合うラウンドテーブルが行われました。学力向上や特別支援などに関する具体的な課題について意見を交換し,スライド資料を作成した上で発表しました。発表会では,外部講師の現職教員や大学教員から質問やコメントが寄せられ,熱のこもった討議が行われました。
 2日間の日程を終えた学生たちは,充実した疲労感に包まれていました。きっと,来年からの教員生活についてそれぞれヒントや課題を見つけたことと思います。このセミナーが彼らの教師としての未来,彼らが教える子どもたちの未来,そして学校教育の未来につながっていくことを願っています。

 

入試・就職・広報室就職部門長
縄田裕幸