スタートアップセミナー2013

 

実施日:
平成25年9月25日(水) 12:45~15:45
会場:

全   体:35番教室

グループ:34番教室,390教室,模擬実習演習室,学校教育体験演習室1・2,教養401教室

参加者:
教育学部 1年生

ねらい

入学時からの基礎体験活動の取り組みを振り返り,参加への心構えや手続き等の再確認を行う。

・小グループでの体験発表を通して,体験活動で得られる多様な学びや課題を共有するとともに,今後の活動への意欲化を図る。

    

 

1  全体指導

 まず,各自が個人の活動時間集計票をもとに,これまでの体験活動時間数の確認を行いました。その後,教育支援センター専任教員から, 1年生前期の活動状況の説明や活動に参加する際の手続きや注意事項について指導しました。

《基礎体験活動の状況》

  基礎体験

学校教育

体験

臨床・カウン

セリング体験

合  計
  選択 必修
最終修得時間数 510 400 110 340 150 1000
平     均 86.7 48.8 37.9 0 0 86.7

  1年生必修…入門期セミナーⅠ,Ⅱ     (9月17日現在)

 

 

 また, 1000時間体験学修プログラムとして実施している「環境寺子屋」の活動について, 環境・理科教育推進室の教員からプレゼンテーションを行いました。長いチューブの中で水素と酸素を結合させ水を生成させるデモンストレーションでは, バン!という爆発音と同時に「おぉ!」という驚きの声が教室中に響き渡り, 科学への興味関心が一気に高まりました。

 

 2  体験発表会

 「学校教育実践研究Ⅰ」のクラスで,小グループに分かれて今までに行ってきた基礎体験活動を通して得た学びや課題を発表し合いました。事前に連絡をしていたので,発表原稿を用意している学生もおり積極的な協議ができました。その中で,他者の取り組みを参考にし,自分の今後の活動への見通しをもちました。また各クラスに2~3名の4年生がピアサポーターとして参加し,1年生の基礎体験活動で経験した不安や悩みに対して的確なアドバイスを行ったり,今後基礎体験活動にどのように取り組んでいったらよいのか自分の経験をもとに発表したりしました。

  

 

 3  学生の感想

体験活動を通して有意義だったこと

・実際に子どもと関わることで, 自分は子どもが大好きだけど, どう関わったら良いのか分からないという部分もたくさんあり, 先輩やスタッフさんのアドバイスを参考にしながら通年活動に取り組んでいる。積極的とまではいかないけど, 以前の自分よりは成長して関われていると実感できている。
1・宿泊学習において, 大学生としてではなく教える側として子どもに関わることを経験できた。子どもが主体となって活動する時の自分の役割を知ることができた。
・自分がするのと人に教えるのは全然違っていて, 難しいと感じたけど, 逆に伝えられた時や子どもが教えたことをできるようになった時の喜びは大きかった。教師になり部活の顧問をするようになった時の事も考えたら, とても良い経験ができていると思う。
・不登校の子どもたち対象のキャンプに参加して, 自分自身が人と関わることが苦手だからといって, 避けてばかりはいられないことがわかった。頑張って子どもに関わってみると, 関係が生まれてくると感じた。先輩や上手に関わっている友達も, 悩みつつ, 失敗しつつ, 頑張っているということがわかった。
・1000時間体験活動の中では珍しく高校生と関わる体験であり, また短大や県立大, 社会人の方など幅広く色々な人と話しをする機会があり, 充実した体験活動であった。
・親子で参加する活動の支援の中で, 親と子の関わり方を見ることができたのが良かった。また, 保護者に対してうまく話せないという自分の課題を見つけることができた。
・子どもだけでなく事業者の方ともコミュニケーションをとることができた。また, 子どもたち同士の関わりが少ない時, 自分が入ることで子ども同士の輪も広がることに気づき, これはとても大きな学びとなった。
・企画を立てる上で, どんなことを重視して立てるのかを楽しみながら学ぶことができた。企画は, 子どもが楽しむ前に企画を立てる自分たちも楽しむことができるように立てることが大切だと知った。 

スタートアップセミナーで学んだこと 

 

・他のみんなの体験の様子や感想を聞いて, 自分はまだ時間数が少ないので, 刺激を受けてもっと様々な体験をしていきたいと思った。共通して学んでいることもあれば, それぞれの体験でしか学べないこともあり, 友達同士でこれからも情報をどんどん共有していきたいと思った。
・自分のこれまでしてきたことを確認することは, 4月の時点で持っていなかった要素を今の自分が身につけることができたかどうかを自覚できる良い機会だった。
・今までは, 大人と関わる活動しか参加していなかったが, 他の人の意見を聞き, 子どもと関わる活動にも積極的に参加していきたいと思った。活動を通して学んだことを班で共有することにより, 互いのスキルアップにつながったと思う。
・先輩の話をしっかりと聞くことができたので本当に良かった。不安も多いが, もっと幅広い活動を通して, 教師をめざす人間としても一人の大人としても成長していくことができればなと思う。後期も興味のある活動には積極的に参加したい。
・未体験の活動の話を聞くことができて, 大変有意義だった。今回の話を踏まえて, 自分の至らない点などを改善できる活動に参加していこうと思った。また, 4回生の話を聞くことで, 現在何を優先すべきことかを知ることができて良かった。そして, これからの体験活動をする際の自分の姿勢について考えることができた。

 

ピアサポーター(4年生) 

・話を聞く中で, 自分たちが1年生の頃よりも活動の種類の幅が拡がり, 学生も偏らず多くの活動に参加し, そこでしか得られない経験ができていると感じた。また, なんといっても子どものことを語る際に, 皆キラキラとした笑顔がこぼれており, 今後に期待がもてた。また, 今日のように1000時間体験の良さを共有すれば, モチベーションが高まり, 積極的に参加して更なる成長に向かうと思う。しかし, 授業と体験活動のバランスをコントロールしながら取り組んでほしいと思う。 

・私もそうだったが,1年生のときには,体験の楽しさや感想など自分自身のことだけを言っていたなと改めて感じた。これから,様々な経験を重ね学年が上がるにつれて,子どもの立場に立って 考えるようになったり, 発達段階や性格が違えば全く接し方が変わったりすること, 事業所や指導者の方によっても価値観や考え方が違うこと等たくさんの場面で学ぶと思う。それらを素直に受け止めようとする気持ちと, そこから自分はどうしていくかということまで考えていくことを後輩たちには頑張ってほしいと思う。

 

 4 まとめ

  1年生にとっては, 基礎体験活動を振り返る初めての機会となりました。体験での感動や体験から得た学びを熱く語る姿が見られました。入学時は,  1000時間体験学修に期待だけでなく不安を抱いていた学生もいましたが, この半年間の活動や今回のセミナーを通してこれからの活動への意欲が高まったようです。今後も積極的な基礎体験活動への参加により, 自分自身を高めていって欲しいと願っています。
 また, 1年生から出た課題や意義について, 13名の4年生にピアサポーターとしてアドバイスをしてもらいましたが, 体験者として妥当性をきちんと示した対応がすばらしく, 4年間の活動の積み上げの成果を感じることができました。

 

 

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