第3回だんだん塾講演会

「これからの教師に求められる力」
~一人一人の教師に求められる力と,これからの学校教育~
講師: 安来市立伯太中学校 長岡素巳校長先生
実施日:
平成20年7月1日(火)16時15分~17時45分
場所:
教育学部棟 3F 模擬授業演習室(389室)
参加者:
10名
 第3回目のだんだん塾では,長岡素巳校長先生を講師としてお招きしました。
長岡先生は昨年度まで,島根県教育庁義務教育課の指導主事・グループリーダーとしてご活躍になり教育行政にも関わりの深い先生です。また,本年度からは安来市立伯太中学校の校長先生として学校現場に戻られ,学校経営をはじめ,中学校現場での学習指導や学級経営はどのように行えばいいのか研究し,指導にあたっておられます。先生のこれまでの貴重な体験談と最新の教育事情をもとにして,一人一人の教師に求められる力と,これからの学校教育についてわかりやすくお話していただきました。

 

長岡先生の御講演のようす
グループになって演習問題を討議
   
★学生の感想
 今日は,長岡先生の実体験から最新の教育法規まで,幅広いお話を聞くことができ,とても勉強になりました。A君との出会いの話しをされているときの,先生の熱い思いがひしひしと伝わり,私もこんな関係を築きたいと強く思いました。そのためにも,私自身が自分の目指す教育のあり方や人間関係・信頼関係のあり方に信念を持てるよう,これからも引き続き努力していきたいと思います。今日は,本当にありがとうございました。
 
 
★学生の感想
 私自身,中学校の教員採用試験を受験することもあって,とても90分が短く感じました。今,自分で教師に必要なことは何か考えているのですが,うまく言葉で表すことができず悩んでいました。しかし,今日の講義の中で,その答えを見つけ出すヒントがたくさんありました。私はまず,生徒を信じるところから始めることが大切だと考えています。これは,長岡先生のおっしゃった「教育は許すこと」に限りなく通じていると思います。先生のように,心から子どもたちを思うことができる教師になれるよう努力していきたいと思います。すごく共感できる部分が多く,とても勉強になりました。
 
★学生の感想
 今の子どもたちに身につけさせないといけないのは「人間としての基盤」だと聞いて,なるほどと思いました。確かに子どもたちに欠けているものは,すべて人間としてあたりまえに身についていなければいけないものだと思います。教師だけでは人間としての基盤を築くことはできないので,やはり家庭や地域と協力し合っていかなければいけないと思いました。そして,感性の大切さがすべての根底にあるのだということを実感しました。 子どもたちが本物の感動に出会えるように,私自身がもっともっと感性を豊かにしておきたいと改めて思いました。とても有意義な時間でした。ありがとうございました。
 
 長岡先生の,優しさと熱意にあふれた語り口に,学生たちは真剣なまなざしで聞き入り,多くの感銘を受けました。講演後に書いた学生の感想から,教師自身が豊かな心を持ち,どんな子ども達を育てるか夢を持ち実践していくことの大切さや,本物に出会わせながら不易である人間としての基盤作りの重要さについても学んだように思います。
また学生自身も,なぜ自分が教師を目指すのか,今自分は何をしなければならないのか,一人ひとり自己課題をもち,改めて教員採用試験に向けて意欲を高めたように感じました。