公開日 2023年02月06日
「第21回 教育学部・教育学研究科アカデミックカフェ」を開催しました。
1.発表者 大野公寛講師(教職大学院)
2.日 時 令和5年1月25日(水)17:00~18:00
3.方 法 同期型オンライン
4.題 目 学校と地域の関係史―学校と地域の連携・協働を考えるために―
今回は,社会教育学がご専門で教職大学院所属の大野公寛先生に,「学校と地域の関係史―学校と地域の連携・協働を考えるために―」とのテーマでお話しいただきました。
まず,学校と地域の関係をめぐる政策・実践の歴史的展開を丁寧に整理されました。その上で,社会に開かれた教育課程や学校を核とした地域づくり,コミュニティ・スクール,多様化する子どものニーズなど,学校と地域の連携・協働への期待とともにさまざまな課題があることを指摘されました。戦後の日本の産業構造が及ぼした学校教育への影響をふりかえりつつ,学校がみな「同じ」であることを重視する場から,一人ひとりの「ちがい」を認め合い,価値をつくりだしていく場へと転換されようとしていると説明されました。
大野先生は昨年度島根大学に着任されました。今後は,島根県をフィールドに学校と地域の連携・協働の実践について,事例研究を進めていきたいと抱負を述べられました。
質疑応答では,島根県でも展開されている地域や学校の魅力化をどのように捉えているかといった質問や意見が活発に交わされました。
島根大学教育学部・大学院教育学研究科は,教育という視点から地域連携・協働を積極的に推進しています。その根幹となる基本的な考え方や思潮を確認する絶好の機会となりました。