第5回だんだん塾講演会

教師をめざして入学した教育学部生の中には,教育について学べば学ぶほど,教師になることへの不安を感じる人が多くいます。では,大学時代にどのような学びや体験を積み重ねていけばいいのでしょうか。
今回は,第2回だんだん塾講演会で講師を務め大変好評を得た村木先生に再度登壇いただき,第2回講演会とは違った視点で学生の今後の大学生活へエールを送っていただきました。

  

 

実施日:

平成30年1月24日 14:30~16:00

場所:
教育学部2階20番教室
参加者:
教育学部学生72名(1-4年生) 教職員6名
講師: 村木 隆夫氏(島根県教育センター所長)

はじめに,種田山頭火の俳句「まっすぐな道でさみしい」を紹介され,本日の講演の結論として「教師になるための回り道の学び・体験は,実は教師としての大きな力となる」を提示されました。いきなりの結論提示に軽い衝撃が走りました。
 その後,「学び」とは何なのか,「体験」とは何なのか,改めてよく考えることの大切さや,大学時代の学び・体験をどう考えるかという視点でご講演いただきました。特に,大学の授業での学び・体験の大切さと,大学の授業外での学び・体験の大切さの両面のお話があり,学生達は今の自分の生活を見つめ直すとともに,今後の学生生活に見通しと意欲がもてたように感じました。
小グループで話し合う時間や話し合ったことを発表する時間も設けていただき,終始和やかな雰囲気でご講演いただきました。

 <参加学生の声> ※一部抜粋
・指導主事の先生方へのアンケートでは,先生方が大学時代に大切にしてきたことや今に活きていること,大学で学んでおくべきだったと今になって思うこと等を聞くことができ,自分自身の今の大学で過ごしている時間に対して意識が変わるような気がした。

・「熱中できるものがある人は魅力的だ」というお話がとても心に刺さりました。それと同時に今のままじゃダメだと強く感じました。「やってみないとわからない」精神で,少しずつ自分のできること,得意なことを見つけていけたらいいなと思います。

・主体的にするのが「学び」というのは,今までの自分によくあてはまると感じた。教師になりたいという思いで大学に入学したが,「課題をやりたくない」「単位を取得しなくてはいけない」という考えで大学生活を過ごしてきた。でも,そういう考え方で勉強してきたことは,今ほとんど身についていないように感じる。対して,1000時間体験学修で自主的にプログラムを考えて子ども達や友人と活動したことは鮮明に覚えている。今後は,主体的に「学ぶ」ことを意識して大学生活を送ろうと思う。

・部活に入って後悔していたが,もし部活をしていなかったら自信を持って得意分野を語ることはできないし,人との出会いも少なかっただろうし,上下関係の厳しさや理不尽なこと,納得いかないこと等の経験もできなかったと思う。学生の今しかできない部活をしてきてよかったと思った。

・自分自身教師になることに対して大変不安である。しかし,講演を聞いて,不安があってもいいのかなと思えるようになった。不安があるからこそ,もっと成長しなければならないと思い,努力し続けることができるのではないかと思った。現在の自分に満足してしまうと,そこで「学ぶ」ことをやめてしまい成長が止まってしまう。一つずつ努力してみたいと感じた。