第2回だんだん塾講演会

大学卒業と同時に,「一人前」として授業や学級経営,生徒指導を受け持つ教師にとって,大学の4年間が研修期間であると考えられます。
では,大学4年間でどのような学びを積み重ねていけばよいのか,現場で求められている教師とはどんな姿なのかということについて意識を高めてもらいたいと願い,教員研修の最前線で活躍しておられる方を講師として招いて講演会を開催しました。

  

 

実施日:

平成29年7月12日 14:30~16:00

場所:
教育学部2階20番教室
参加者:
教育学部学生56名(1-4年生) 教職員8名
講師: 村木 隆夫氏(島根県教育センター所長)

はじめに,教師になろうと思ったきっかけや,これまでの教員経験についてお話され,その後,「子どもを伸ばす教師とは」「学校を変える教師とは」という視点でご講演いただきました。
 小学校教員,中学校教員としての体験を通したご自身の学びや,教育センターでの教員研修の様子から感じる気づきなど,豊富な経験を基にしたお話で,学生達も引き込まれるように聞き入っていました。それぞれの胸の内に,「こんな教師でありたい。」「今,このことをやっておきたい。」という思いが芽生えた講演会であったように思います。

  

 <参加学生の声> ※一部抜粋
・子どもの良さを見つけるとき,ただ子どもを見ているだけでは見つけられないというお話がとても印象に残った。ただ見るだけでは,子どもの気になる行動ばかりが目に入ってきやすくなると思う。この子の良さは何だろう,きっとあるはずだと考えて積極的に関わっていこうと思った。

・特に印象に残った言葉は,「子どもと一緒に学ぶ姿勢をもち,自ら学び続けることができる教師が学校を変える」というものだ。子どもに信頼される教師になりたいと考えているので,そのために必要な「謙虚な姿勢」を大切にしたいと思った。

・「チームで動く教師」についてのお話が心に残った。自分と同じ考えの教師がいれば,全く違う教師もいると思う。そういった環境だからこそ,いつまでも自分を高めていけると感じた。教師同士の関わりも,子ども達によりよい教育を行う上で大切なことであると感じた。

・講演を聞いて,「学校って何だろう?」という問いが自分の中に生まれた。人生80年,生涯学習の時代だというお話を聞いて,自ら気づき,考え,行動する力を身につけ,学び続けるための基盤を作るところが学校なんだと思った。

・今,自分が大学生のうちにできることは,様々な経験を積むことだと思った。様々な経験を積んで,豊かな人間になってこそ,子ども達とよいかかわりができると思った。今後も教師になるために頑張っていきたいと思った。

・「みんな違って当たり前」というお話で,教師も完璧ではないのだと再確認できた。今はまだ学生だが,教師になったときのために様々な体験をしておこうと思った。講演でいろいろなお話を聞いて,教師になりたい気持ちが強くなったし,今から少しずつ努力したいと思った。