充実期セミナー

 

実施日:

平成27年9月28日(金) 12:45~15:00

会場:

全   体:35番教室

グループ:25・35番教室,390室,学校教育体験演習室1

参加者:
教育学部 2年次生174名

目的:

・基礎体験領域でねらう資質・能力の視点からこれまで取り組んできた基礎体験活動のデータを分析し,他者と比較しながら各自の成果と課題を明らかにする。

・体験時間別にグルーピングを行って協議することにより,基礎体験への意欲の違いや考え方について明らかにするとともに,基礎体験がより充実・拡大していくような意欲づ けを行う。 

 

 

 

1  全体指導

 まず,各自が個々の活動時間集計票をもとに,これまでの体験活動時間数の確認を行いました。その後,2年生の全体的な取り組みの傾向とこれからの基礎体験活動の意義についての話を聞きました。

《1000時間体験学修の状況》

  基礎体験

学校教育

体験

臨床・カウン

セリング体験

合  計
  選択 必修
最終修得時間数 510 400 110 340 150 1000
平     均 279.8 239.9 39.9 50 29.8 359.6

  数値は時間数                            (9月17日現在)

 

  2  グループ別協議

 基礎体験活動の体験時間数を基準にグループ分けし,それぞれの実態に応じた課題設定をしました。120時間未満のグループは,基礎体験活動に対する入学当初と今の思いを比較し,なぜ体験が進まないのかを自己分析したり,他者の考えを聞いたりし,最終的には今後進めていくための具体的な解決方法を考えました。120時間~200時間,200時間~300時間のグループでは,今までの取り組みを振り返るとともに,他の活動の情報を入手して,今後への意欲づけを図ったり,より充実したものにするための方策を議論したりしました。300時間以上活動を積み上げているグループでは,「集い・学び・結ぶ~基礎体験活動の今,そしてこれから~」というテーマのもと,自分の強みや足りないもの,これからの基礎体験活動や大学生活でやらなければならない事などについて,即答フリップ方式で全員参加型のディスッカションを行いました。
 また,4年生がアドバイザーとしてグループに入り,自分が今までに体験した活動での学びについて2年生に話をしたり悩みや質問にも答えたりしました。2年生は,4年生の話に真剣に耳を傾け,今後,自分が活動を行う上で大いに参考になったようでした。

  

 

3 学生からの声

【体験活動を通して有意義だったこと

・中学生と関わることで,自分自身が理解していても相手に伝えることは難しいということが分かったから。【数理基礎教育専攻】
・自分に足りなかったところが見えた。準備期間から本気で取り組めた自分を改善することで子どもや他の体験者との関わり方が変わったと思う。【共生社会教育専攻】
・主に,勉強を教えることがメインであるが,私はこの活動を2年間続ける中で子ども達の成長が見られるから。【初等教育開発専攻】
・特別支援学校の子ども達と関わることはもちろん勉強になるが,保護者の方とコミュニケーションを取る場合があり,先生と保護者が連携しながら子どもの教育を行っていることが勉強になったから。【人間生活環境教育専攻】
【充実期セミナーの感想】

・他の人たちの現状や価値観,考え方を知ることができ,とてもいい機会だと思った。【初等教育開発専攻】

・自分の悩んでいることや不安に思っていることを他の人と共有できてとても有意義だった。自分の目指す姿や足りないところを考える上で参考になった。【共生社会教育専攻】

・自分の短所や長所を明確にできたことがよかった。人の意見を聞いて納得する部分や改めて気付かされることが多くあったのでよい刺激となった。 【特別支援教育専攻】

・具体的な活動計画を立てたため,それに沿って活動していこうと思う。先輩方からのアドバイスを多数いただいたため,今後に活用しながらあたっていきたい。【健康スポーツ教育専攻】

・自分の体験時間数が少ないことは前から不安に思い焦っていたが,自分の進路に合わせてじっくり探していく方がいいのだと改めて感じた。【音楽教育専攻】

 

 4 まとめ

    1000時間体験学修,特に基礎体験活動は,山陰両県の地域の皆様のおかげで受入れ先も拡大し,多様な体験の場を提供していただいております。しかしながら,学生の中には,好きな活動だけに偏って参加したり時間数をこなすためだけに参加したりと,なぜ体験するのか,そこで何を学ぶのか,その目的やねらいについて深く考えることのないまま活動を継続している場合もあるようです。今後もセミナーやガイダンスを通して,本活動の意義を再確認しながら,教育学部が掲げる「10の教師力」の育成を図っていきたいと考えます。 

 

 

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