実習セメスター説明会

 

実施日:
平成26年6月20日(金) 16:15~17:45
会場:

35番教室

参加者:
教育学部 3年次生

本学部では独自のカリキュラムである1000 時間体験学修に関連して,3 年生後期の教育実習期間(9 月~12 月)を実習セメスターとし,地域の学校における

平日の体験活動に積極的に取り組む期間と位置づけ,教育体験活動を行っています。

そこで,そのカリキュラムの履修の仕方,過去の実績や成果等の説明を行い,本年度の実習セメスターへの取り組みを開始しました。

   (1)センター長挨拶
 川路センター長から,「実習セメスター期間は,通常の学期より時間がかなりある。それは,将来について考える大切な時間である。自分の将来について考え,そのために自分は何をしなければならないのかを考え,それを実行にうつすためにセメスター体験が準備されている。有効に活用してほしい。皆が動けば,皆の力になる。全く動かなければ,成長もない。自分の力になるための体験は何かを考えてほしい。」「4年生の今の時期に基礎選択体験の時間数が足りない人がいる。卒業前の時間確保のための体験とならないように,目的のあるセメスター体験で力をつけてほしい。この時期にやらないで,いつやるのか。」という2点についてのお話がありました。

 

 

 

(2)実習セメスターの履修と学修計画
教務学生支援委員会より,実習セメスター独自の履修の仕方について説明がありました。この期間は1年次・2年次の定期開講科目は受講することができないこと,一方で,教育実践力を培う学校教育実習ならびに学校教育体験活動の学校教育の現場での実践を計画的に行うことで,さらなる学びを得られること,その手続きについては,相手先との連絡の関係上,早めに段階的に取り組まなければならないことなど説明がありました。
 

  

 (3)学校教育体験活動での学び

 柳野特任教授から,これまでの実習セメスターの活動実績や学生の学び,受入学校側からの評価・要望などについて報告がありました。
その後,公立学校での校長経験をもとに,学校現場で学べること,学校理解や子ども理解を深めることについて話がありました。実習セメスター学校教育体験活動は,大学での授業や教育実習で学んだ基礎的知識や技術を一人一人の子どもや様々な場面に合わせて実践的に活用できるきっかけになること,直接授業をしないのでゆったりとした大きな気持ち,大きな目で様々な学年の子どもたちと関わる機会を得て,多くの事を学ぶチャンスがあることなど話されました。
 また「子ども好き・世話好き・勉強好きな先生」「人間愛・教育愛にあふれる先生」「知識を修得すればするほど見えてくる学校,子どもの姿」「子どもの心に火をつける」など,長年の経験をもとに語られる実感のこもった言葉や話で,教職の魅力や学校教育に関わることの楽しさを伝えられました。

 

 

 

(4)昨年度の体験について

  4年次生である野澤歩美さんより,昨年度の自身の学校教育体験活動について,体験先を決めた理由や,体験活動を通して感じた先生方のチーム力,忙しい中でも学ぶ姿,不適応のクラスの子どもたちとの出会いで学んだことなど話をしていただきました。
そして体験活動を通して,こんな職場で働いてみたいという思いが強くなったこと,何事も要領よくこなしていくようになるという自分の課題と,生徒の実態に応じた授業を考えられる教師になりたい,特別支援教育の教材研究に努めるという理想や目標を明確にすることができ,充実した機会であったと報告していただきました。

 

 

 

 (5)教員になって思うこと 

 平成24年度の本学部卒業生で,現在,松江市立古志原小学校に勤めておられる瀧川智子先生にお越しいただき,教員になった今,学校教育体験活動の意義について思うことを話していただきました。
 まず,ご自身の経験から実習セメスター学校教育体験活動では,ゆとりを持って学校の雰囲気を感じることができ,職員室にも入れていただき,先生方の近くで密に連携がとれる体験であったことを話して下さいました。また教員となり教壇に立ってみると,個別に学習支援についていたらわかるかもしれないのに,T-Tでも教員が足りないという現状があること,そんな時,学習支援員さんが子どものそばに行き「どこがわからんの?」と声をかけるだけでも子どもは学習に向いてくれるのにと,日々感じていることなどを話されました。
 そして,実習セメスター体験活動は,目的を持っていくのは大切だけれど難しく考え過ぎずに,行くだけで子どもも教師もうれしいという学校教育現場の思いを伝えて下さり,学生たちの背中を押して下さいました。

 

 


 

 

 この後は,具体的な登録の仕方などについて説明がありました。実習セメスターにおける活動は,大学から授業として与えられるものではなく,これまでの学習を生かして,自ら社会に出かけ,積極的に取り組まなければ何も得られません。自分の将来を見据え,自分なりの学びを得るためにも,しっかり計画を立て,本物の体験を通じて学んでほしいと願っています。

 

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