第2回 基礎体験学修連絡会議

実施日:
平成22年2月16日  午後3時~午後5時
場所:
島根大学教育学部棟 25番教室
事業所:

≪参加事業所≫

松江市教育委員会学校教育課,斐川町教育委員会生涯学習課,安来市島田交流センター,安来市市民生活部地域振興課,島根大学附属小学校,島根県立松江養護学校学童クラブ,島根県立松江養護学校,島根県立松江清心養護学校学童クラブ,鳥取県立米子養護学校,松江市立城北幼稚園,松江市立川津幼稚園,松江市立長江小学校,松江市立持田小学校,松江市立城北小学校,松江市立八束小学校,米子市立弓ヶ浜中学校,米子市立後藤ヶ丘中学校,国立三瓶青少年交流の家,島根県立青少年の家,鳥取県立船上山少年自然家,妻木晩田遺跡事務所,松江おやこ劇場,平田青年会議所,子育て研究所,出雲かんべの里,出雲の子リーダー養成研究会,カラコロ工房         

(計27事業所 35名)

  ≪ねらい≫


受入事業所と附属教育支援センターが意見交換を行うことで、学生にとってよりよい基礎体験学修の環境を作るとともに、受入事業所にとっても大学と連携することでメリットがあるような活動のあり方について検討する。

≪日程≫

1.全体会 (15:00~15:40)

○センター長挨拶

○日程説明

○報告
①今年度の活動の様子について ②来年度の方針及び日程について

○質疑応答  

2.グループ別協議  (15:50~17:00)

○主催団体に分けての協議

≪内 容≫

○教育支援センターからの報告事項

①今年度の活動の様子について

・1月末段階で192の事業所から380の活動募集をいただき,そのうち275の活動に対し,学生が参加させていただいた。(72.4%) ※昨年度実績:68.1%

・体験学修の有意義感を理解し積極的に活動に取り組んでいる学生が多いが,有意義感がまだ体感できていなかったり,部活動等でスケジュールが合わなかったりして活動意欲に乏しい学生もいる。特に,1年生男子に多い。

・宿泊を伴う活動への抵抗感があり,社会教育施設の活動へ参加する学生が減ってきている。コミュニケーションを取ることへの不安感や友人関係の希薄さ等が影響してか,はじめの一歩を踏み出すことに強い抵抗感を感じている者が少なくない。

・実習セメスターは松江市・米子市を中心に受入校が定着してきており,1月以降も継続して参加している学生も増えてきている。学校側から,「すごく助かっている」「絶対にいい先生になるよ」等といった自己有用感を高める言葉をいただき活動へのモチベーションになっている。

・4年生の教員採用試験後に学校体験活動に参加する学生が増えている。4年生にとっては,体験学修ではなく4月に教壇に立つ準備期間として参加し,継続して活動することで,3年時よりも多様な視点で子どもの姿や教師の支援などが見えてきている。

≪アンケート結果の比較より≫

・学年が進むにつれて確実に時間を積み上げており,学びは高まってきている。

・学生が活動を通して有意義に感じていることは多々あるが,キーワードとして継続,自己啓発,スキルの獲得,専門性を生かす,出会いなどが挙げられる。具体的な活動として,松江市サタデースクールは2年,3年と継続して参加する学生も多く,子どもに対する言葉かけや立ち位置など実践を通して培って行き,自己の成長を実感できている。

②来年度の方針及び日程について

・教育実習Ⅲの履修条件が来年度入学生より課せられる。履修条件として2年生修了時までに取得体験時間数が設けられるため,今まで以上に体験活動への早期取り組みが必要不可欠となる。

・「学部が目指す教師像」の観点項目の変更に伴い募集用紙の様式が変わるが,手続き方法等の変更はないのでこれまで通り多数の募集をお願いしたい。

・H22学年暦を資料として配布したので参考にしてほしい。教育実習関係は3月中に決定し,これらを含めた学部暦は決定次第教育学HPにて公開する。  

・来年度の第1回基礎体験学修連絡会議は 4月21日(水)の開催を予定している。

○グループ別協議

①学校関係分科会(模擬授業演習室)

◎概ねどこの学校でも,学生は大変温かく受け入れられている。それぞれの学校で適切に対応していただいたおかげで自分の学びやよさを自覚し,学修効果を上げている。現場の役に立っているという報告を,どこの学校からもからも頂いた。

・学生は意欲的に支援活動を行っている。自分の学びやよさを自覚しながら,学修効果を上げている。

・サタデースクールにおいて,できるだけ同じ学校へ同じ学生を継続的に派遣することが,双方にとってのプラス要因が大である。

・インフルエンザ対策については,各校で適切に対応していただき,問題はなかった。

・実習セメスター期の学生の参加日程に,受け入れ学校としては「期待はずれ」の感がある。

・自分がやむを得ず欠席する時の代わり立てることが不徹底な時があった。

・活動のふりかえりをする時間の確保が出来ておらず,十分な評価が学生にフィードバックできていない。  

②行政・社会教育施設(学校教育実習演習室2)

◎多くの活動に学生が参加し積極的に子ども達に関わっているため,それぞれの事業所で計画された事業が充実したものになっているようである。社会教育施設からは参加学生の減少による今後の活動への影響を心配する声が多く挙がった。

・1,2年の学生確保が難しくなってきており,次年度以降をとても心配している。全体会での説明や当施設への参加状況からを考えるに,4月の合同説明会だけの事業所の活動紹介では不十分に感じる。

・最近の傾向として,学生同士の縦の繋がりが希薄化していると共に,新参者は入りにくい雰囲気が学生間にあるように感じる。 

・来年度から交通費を支給しない方針であるが,学生の最近の傾向を聞き参加者減少になるのではないかと不安を感じた。

③各種団体(学校教育実習演習室1)

◎全般的に学生の若い力のおかげで活動がスムーズに実施できており,大変助かっているとの意見が多数あった。

・学生の企画力も養えるような工夫もしている。また,地域に活動の様子を積極的に新聞や広報誌にPRし、地域の活性化のために広報活動に努めている。

・言われたことは出来るが、自分から進んでやる部分が少し弱い。今の学生は失敗を恐れる傾向がある。

・学生の積極性を引き出すまでに時間がかかる。スタッフや子どもとのコミュニケーション力がやや弱い。

・活動する学生の人数が曜日によって偏りがあるので、調整できないだろうか。