発展期セミナー(4年生対象の基礎体験活動の総括)
実施日時:
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平成21年12月2日(水) 15:00~16:00 |
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会 場:
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教育学部35番教室 | |
参加対象:
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教育学部 4年生 | |
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(1)体験時間数の確認と趣旨説明 最初に,各自が個人の活動時間集計票をもとに,これまでの体験活動時間数の確認を行いました。その後,教育支援センター専任教員から体験時間数の卒業要件や4年生の体験活動の現状,活動を積み上げることの意義などについて詳しく説明を受けました。 さらに,専任教員から4年間を振り返って,基礎体験を通して,いったい何人の地域の方や子どもたちや先生方との出会いがあったのか,義務教育での体験学習と本学部の体験学修との共通点や違いについての説明もありました。そして,数名の学生に基礎体験をとおして学んだことを発表してもらいました。 また,島根大学や本学部の最新の就職状況の様子の紹介もあり,学校現場や企業が求める力は,基礎体験学修をとおして学んだこととかかわりが深いことなども伝えられました。 ≪基礎体験活動の状況について≫
①昨年度の卒業段階と比較して,既に総時間数で13時間上回っている。 |
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(2)基礎体験活動アンケートについて 後半では,基礎体験活動での4年間の学びを振り返るアンケートを行いました。まず,基礎体験でねらう,子ども理解,人間関係力,社会の一員としての自覚,企画力,指導力,学校理解の6つの力に対しての自己評価をしました。さらに基礎体験活動が,進路決定や教師志向,生き方や自己のあり方にどのような影響を与えたかについても回答してもらいました。 ≪アンケートより≫ ○基礎体験活動を通して,教師を志す気持ちがより一層ふくらんでいった。 ○実習セメスターで母校に学習支援に行ったことにより,迷っていた今後の進路の道筋が見えてきた。その後,経験を得るために自発的に中学校の体験活動に通うきっかけともなった。 ○4年間を通し,様々な体験を重ねてきたことで,人とのかかわりや教師としての視点,また,自分の立場を考えそれらを理解した上での,生徒への接し方や対応の仕方等を学ぶことができた。 ○自分の進路を模索できる良い機会になった。この職に就けるのか,他にもこんな職業もありそうだと考えることができ,やはり教員になろうという思いが確かなものになった。 ○4年間の基礎体験で,本当に多くのことを学んだ。そこでの経験が教育実習に役立ち,就職活動にも生かされた。 |
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【生き方や自己のあり方への影響について】 ○基礎体験活動を通して,大人として社会に出て行くために何が必要であるかということを学ぶことができた。 ○体験学修をとおして,自分の力量不足や自分に対する情けなさを痛感し,体験に行くことが嫌になったこともあった。でもその分,自分と向き合うことができ,成長できたと思う。 ○自分の行動や発言に自信が持てなかったが,いろいろな種類の活動を体験することで,自分の苦手な部分や不得意なところに少なからず良い影響を与え,自信をもたせてくれたと思う。 ○体験活動では,普段の大学生活では出会えない様々な人と出会うことができた。様々な人といろいろな話をすることで,自分とは違う考え方に多く出会い,活動の中ではその違う考え方をつきあわせて一つの考えにしていく楽しみが味わえてよかった。 |
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【その他】 ○体験活動とあわせて,事前指導と事後指導がとても重要な役割を果たしていると思った。 ○1000時間体験学修をやっていることを十分承知せずに入学したが,4年間たって本当に感謝するほどよかったと感じている。 ○基礎体験でのたくさんの出会いをこれからも大切にしていきたい。 |
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(3)おわりに 4年の発展期セミナーでは,これまでに行った様々な基礎体験活動を振り返ることにより,活動を通して身に付けた資質や能力や,自己の成長などを改めて確認できたようです。 また,4年間取り組んだ体験活動によって自分自身の生き方や進路決定に大きく影響を与え,基礎体験活動の有意義感をさらに高めたように思います。4年間の基礎体験活動で身に付けた力を,それぞれの進む社会において生かし,自分自身を一層高めていってくれることを願っています。 |