入門期セミナーⅠ

ねらい:

教育体験活動「1000時間体験学修」の全体像を把握し,大学生活4年間の教育体験活動に対する見通しを持つ。
これからの大学生活を共にする学生同士が交流を深め,苦楽を共に享受しようとする仲間意識を培うと共に,島根大学教育学部生としての自覚を高める。
実施日: 平成20年4月26日(土)~27日(日)
場  所: 島根県立青少年の家(サンレイク)【出雲市小境町1991-2】
参加者:

島根大学教育学部1年生及び転学部生176名、2~3年学生スタッフ27名
教職員11名(計214名)

4月26日(土) 【開講式】

開講式では小川教育支援センター長の挨拶や、入門期セミナーⅠのねらいについての説明を聞きました。

研修1 【出会いの場の演出と仲間づくりについて】

お互いに早くうちとけて、この研修が有意義になるよう最初の研修として「出会いの場の演出と仲間づくり」を行いました。3人の外部講師の指導で、手遊びやゲームなどを通して仲間づくりの仕方を楽しく学びました。
研修2 【1000時間体験学修」における教育体験の意義について】
研修2の講義では、学校体験領域、基礎体験領域、臨床カウンセリング領域のそれぞれの担当から説明を受けました。入学時オリエンテーションの短時間での説明では十分に理解できなかった部分も、具体的な事例・写真を用いての説明を聞くことにより理解できたようです。

研修3 【教育学部の学生にとっての教育体験活動とは~先輩に学ぶ~】

研修3は、学生スタッフが自らの目線でとらえた「1000時間体験学修」の意義を1年生に伝えようと企画・運営した、寸劇やグループ別協議でした。寸劇では、事前指導・事後指導の大切さや子どもとのふれあいの楽しさを感じ取っていました。グループ別協議では少人数のグループに上級生が1人ということもあって、1000時間体験学修についてだけではなく、授業や大学生活など多岐にわたって積極的に質問をする姿が見られました。
研修4 【大学生としての一般常識とマナー】
今年度は学生スタッフが実体験をもとに企画した、「携帯電話のメール文書」「あいさつ・礼」「子どもたちへの関わり方」の3点について演習形式で学びました。ふだん何気なくしていたことが、相手にとって失礼だと気付くことも多々あったようです。
4月27日(日) 研修5【選択体験活動】

研修5では、班単位でオリエンテーリング、サイクリング&一畑薬師ハイキング、チャレンジ・ザ・ゲーム、サバニに分かれて、自然の中で体験活動を楽しみました。

研修6 【基礎体験活動記録票の記入・活動の振り返り】

研修6では基礎体験活動記録票の記入について説明を受けた後、2日間のセミナーの感想を書き、発表し合いました。仲間との交流、学生スタッフとの交流、1000時間体験学修への意欲などが多く聞かれました。

【閉講式】

高岡学部長の挨拶の後、1年生代表から学生スタッフへの感謝の言葉が述べられました。
 

<一年生の感想>

○今回の研修で最初の方は「ただの大学生」という心持でしたが、先生方やスタッフのお話を聞いて、「教育学部の学生」であるということを自覚しました。卒業してからはもちろん、実習や活動の場で子どもと接する時はあくまで「先生」という立場であることを忘れず、大人の一員としてふさわしい態度や行動をしていきたいと感じました。最後に仲間と一緒に力を合わせていろいろなことができて楽しかったし、友情も深まりました。1泊2日がとても有意義な時間となりよかったです。

○今回何より印象深かったのは先輩達の姿だった。ひとつふたつ年上というだけのはずなのに、気配り・話し方等にはとても参考になる所が多かった。来年自分達はあのように堂々と自分の経験・体験・考えを伝えなければならない。伝えられるようにならなければいけない。先輩達がああも堂々とできる背景にはやはり1000時間体験があるのだろう。しかし、ただ体験に行くだけでは足りない自分で考えることをしなければならない。先輩達はきっとそれをやっている。先輩達を見てそんなことを思った。

<学生スタッフの感想>

○今回の入門期セミナーでは様々なところで前に出て、1回生を見ながら成長した自分を感じることができた。人の前に立って引っ張るなど大学に入る前は全くしたことがない私でしたが、入学し、1年経ってみると、様々な体験を通し、人の前に立つことを苦にしない自分がいた。今度またこの活動に参加することができたら、グループ別協議では、自分だけが話すのではなく、一人でも多くの1年生から意見を聞き出すことができる雰囲気作りをしていきたいと感じた。

○今回学生スタッフとして参加する中で、自分の2年間の活動を振り返ることができたとてもいい機会になったと思う。また、企画をする中で相手がどんな気持ちかとかどんなふうにやったらいい企画になるかなど、相手のことを考えながら企画・準備を進めることができたと思う。1回生と話す時、心の底から1000時間体験についてアピールできた。それが1回生にも伝わっていたと思う。