各大学発表 島根大学①

「1000時間体験学修を通して学んだこと①」~奧田真行(初等開発専攻)

 

島大ビビットひろばについて

1回生のころから参加していますが、この活動に参加したのは、手軽に時間数が稼げるからでした。しかし、この活動は自分たち学生が一から作り上げていくもので、活動の2,3ヶ月前から毎週集まって内容を決めたり準備したりします。時間がかかるし、細かい打ち合わせも必要ですごく大変ですが、他の活動では味わえない達成感を味わうことが出来るからこそ、ここまで続けられてきたのです。
子どもとのかかわりについて

 

私は、もともと子どもとのかかわりが好きでしたが、いざ子どもを目の前にしたときに、初めはどのように接すればよいのか分かりませんでした。子ども達から話しかけてくれるのを待ったり、ただ見ていたりするだけしか出来ませんでした。しかし、活動に何回も参加していくうちに積極的に話しかけたり遊んだりして子ども達と関わることができるようになりました。それは先輩方の子どもへの接し方を参考にしたり、子ども達の様子や表情をしっかりと捉えるように意識したりしたことも大きかったと思います。積極的に子どもについても目を向けることができるようになりました。

このように活動を重ねていくうちに徐々に自分から子どもとコミュニケーションをとろうという意識が高くなっていきました。今後の課題はおとなしい子どもやなかなか輪に入れない子どもに対してどのような声かけや支援をしていくべきかということです。子ども達に適切な支援をして、みんなが楽しく活動に参加出来るようにしたいです。

リーダーとして

 

 

 

2回生後期からリーダーとして活動を引っ張っていくことになりました。今まで先輩方も先生の言われたことだけをこなしていくだけで、話し合いをしてもほとんど発言もしませんでした。そんな自分がリーダーになった時、最初は何をすればよいか分かりませんでした。そんな時にアドバイスをくれたのが先輩方や先生方でした。私は自分なりに一生懸命みんなをまとめ、先頭に立っていこうと決めました。

まず私は学生スタッフ同士の話し合いや打ち合わせが最も重要だと考えました。みんなが丸くなって同じ目線で話し合いをすることにしました。こうすることで、一人一人が積極的に話し合いに参加し、自分の意見を伝えられるようになりました。

次に活動内容ごとに中心となる学生を決め、その人を中心とする各学生スタッフの役割を明確にしました。私はリーダーというものは周りをぐいぐい引っ張っていかなければならないという思いから、初めは一人で何でもやろうとして自分自身に余裕がない状態でした。しかし、役割分担することで自分の負担も少なくなるし、スタッフも積極的に動いてくれるようになりました。この2点を改善したことで、より活動が活性化され、スタッフみんなが自覚を持って取り組むようになったと思います。

私がリーダーとして一番変わったことは、「自分から積極的に参加しよう」という意欲が出てきたことです。今までは「やらされている」という感じでしたが、回数を重ねるごとに「もっとやりたい」という思いだったし、他のスタッフも積極的に発言したり動いてくれたおかげで内容もすごく充実したものになりました。

終わりに

この活動で得たもの、成長したものは今年の1ヶ月の教育実習という実際の教育の現場でも活かすことが出来ました。子どもに積極的に関わる姿勢、話すときの立ち位置、集中のさせ方などこの活動で学んだことは自分が実際に授業する上で、または子どもたちと生活する上でとても役立ちました。それに加え、協力していくことの大切さ、反省点を話し合い、次に活かすという点もこの活動同様に大切だと改めて感じました。

やはり、自分よりも多くの場面を経験している先輩方の存在は大きく、良い刺激になりました。同じように私も自分が経験してきたことやこの活動の楽しさを少しでも後輩に伝えていけるようにしたいです。

シンポジウムに参加してみて

他大学と関わる機会がなかなかない中で、今回のような活動は学ぶべきところがたくさんあった。1000時間体験学修のようなボランティア活動をやっているのは島大だけだと思っていたけれど、三重大学も愛媛大学もそれぞれ独自の活動をしていて、大変さや成長する部分も共通しているものは多くてすごく共感できた。また、島根大学の1000時間体験学修は、他大学の学生から見ると、考えられないもので、改めて貴重な体験をさせてもらっているのだと思った。ビビットひろばにも興味を持ってくれる人たちがたくさんいて、すごく嬉しかった。