令和7年度「未来の教師」育成プロジェクトが鳥取東高等学校において開催されました。

公開日 2025年12月15日

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◆日 時  令和7年11月22日(土)10:00~11:30

◆会 場  鳥取県立鳥取東高等学校

◆参加者  鳥取東高等学校 教職に興味のある高校生 27名(1年生17名,2年生10名),

校長,教頭,主幹教諭

      島根大学教育学部生(鳥取東高卒)2名,教員3名

◆概 要

 鳥取東高校では,「次世代教師塾」と名付けた地域の小中学校教諭の講話や学習支援ボランティア参加等の取組を行っており,この「『未来の教師』育成プロジェクトは,同校の「次世代教師塾」の取り組みの一環として実施されました。

 まず,島根大学教育学部教授から教育学部での学びや大学入試,へるん入試等について説明をしていただきました。次に特任教授からは,小学校教員や教育委員会勤務の経験をもとにした教育現場の様子や教員の仕事と魅力,鳥取県の教員採用状況等について具体的にお話をしていただきました。

 後半の部では,2グループに分かれて同校の卒業生2名がそれぞれ,大学での学び,大学生活,1000時間体験学修,教育実習,アルバイトなどについて,大学生の視点からのプレゼンテーションがあり,その後に質問の時間を取りました。知りたいことを直接学生に聞ける機会は,興味や関心を一層高めました。学生からは今の高校生活で身につけておきたいことなどの話もあり、高校生にエールを送りました。

 ◆成果と課題

本日の講座について,「総合的に考えて満足するか」に対して全員が「満足できた」という評価でした。また,「教職への関心が強まったか」に対しては「強まった」が74%,「やや強くなった」が26%と肯定的回答は100%でした。新しく知ったこととしては「教育学部で学ぶ内容」「教師の仕事の魅力」が多く,もっと知りたい内容として「高校時代の過ごし方」「教員採用試験」などでした。高校生からの質問が少なかったため,質問事項を事前に準備をしたり,学生からも質問を引き出したりする技量を高めることが課題でした。

◆参加した高校生の感想(プログラム実施後のアンケーより抜粋)

高校生の感想からは,「教育学部のことをあまり知らなかったが,今回の講演で興味を持ち,よく知ることができました。このような機会があればまた参加したいと思いました。」「今日のプロジェクトを通してネットで調べるだけではわからない教師という仕事の魅力やなるまでの過程,現状などについて深く知ることができました。」「大学入試方法や入試に向かうにあたって,どう高校生活を過ごしたらいいのかがわかった。」「本プロジェクトで改めて教師という職業について現実的に考えることができました。」など,教職や教育学部により興味を持ったという感想が多くみられました。それぞれの生徒たちが教職を目指しながら,目標に向かって有意義な高校生活を送られることを願っています。