平成30年度 第7回FD研修会を開催しました。

公開日 2019年03月05日

 平成30年度 教育学部 第7回FD研修会を開催しました。

  

 日 時 : 平成31130日(水)13:3014:00

 場 所 : 教育学部棟5階 517多目的ホール

 内 容 : 「教育の質保証 最前線」

                ~教育の質を高める授業方法と組織的な取り組み~

 出席人数: 60名

   

  今回のFD研修会は、教育推進センター、教育学部教務・学生支援委員会との共催により、今年度の優良教育実践表彰者のうちの2件について、それぞれ取り組まれてきた教育実践の概要と成果をご報告いただきました。

  はじめに、生物資源科学部の井上憲一先生から、「域学連携による農村地域づくりの実践教育~農村調査分析の基礎を育む~」と題して、吉田町と飯南町をフィールドに、地域の方々と連携して農村調査を行う授業実践のご報告をいただきました。地域の行事に参加したり、調査分析報告書を作成して現地報告会を行ったりする体験を通して、学生に主体的に学ぶ姿勢が培われていったことや、地域の伝統食の背後にある物語から学生が豊かな農村の姿を見出していった様子などについて語っていただきました。

  次に、同じく生物資源科学部の巣山弘介から、「『クリッカー活用型ケースメソッド』および『創作活動-相互評価』等のアクティブラーニング手法の導入と業界への発信」と題して、農薬環境科学の授業で実践されたアクティブラーニングの手法についてのご報告をいただきました。ミニッツペーパーを活用して予習を促す、コメントシートを用いて質疑応答を行う、授業で印象に残ったことを標語か川柳のような短いフレーズに創作し、互いの作品を学生同士で評価し合う、実際に起こった農薬指導上のケースメソッドについてグループ討議を行いクリッカーを用いて問題への対応を検討する、など様々なアクティブラーニングの手法について具体的にご紹介いただきました。なかでもクリッカーを用いたケースメソッドの手法は学生対象の授業だけでなく普及指導員の研修にも役立つとの評価を得たとのことで、今後の発展が期待されます。

  学生の主体的な学びを促す教育方法へのニーズが高まっている中、具体的な実践事例を知るよい機会になりました。

 

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