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学部・附属学校園協働での英語教育プロジェクト

(2015年度)

プロジェクトの名称 学部・附属学校園協働での英語教育プロジェクト
プロジェクトの概要
 グローバル人材の育成が叫ばれ、英語教育においては、これまでにない急速な変革を迫られている。文部科学省は中学高校における英語教育の充実と共に、小学校における英語の教科化計画を発表した。現場の教員だけではなく教員を目指す学生にとっても、外国語活動・英語教育の研修の充実は喫緊の課題である。充実した研修の場の提供は「ミッションの再定義」にも挙げられているように「学校教育現場の諸問題・諸課題の解決に資する研究活動・研修活動を行い、これらを通じた積極的な社会貢献活動を行う」ことに値すると思われる。
 27年度の本プロジェクトでは特に、学部教員・学生と、附属小学校、中学校との協働による、英語教育プロジェクトを展開した。附属小学校・千鳥タイムに学部学生が協力した。小学生を対象に英語活動を計画・実践することにより、学部学生にとっては今後、外国語活動実践に向けての貴重な研修の場となった。また附属中学校のスピーチコンテストや研修会への協力も行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクトの
実施状況

1)附属小学校・千鳥タイムにおける学生との協働英語活動
 小学校の英語教育については、高学年における教科化と共に、中学年にも活動としての導入が計画されている。附属小学校の授業前・千鳥タイム(週1回、朝8:30~8:45)においては、一昨年秋より附属小学校の加藤
君江教員企画のもと、1000時間体験学修の一環として、学生が千鳥タイムで英語活動を実施している。附属小学校の英語・外国語活動の授業と連携させながら、加藤教員が計画案を立て、実際に活動を行う学生が様々な工夫をしながら準備・実践を行ってきた。高学年は、テキストであるHi、 friends!に沿った実践を行う事が多く、中学年においては今後、絵本が重視されることから、千鳥タイムでも積極的に絵本を活用した。事前に学生が大学で、絵本を読む練習や絵本を活用した活動の準備をはじめ、様々な活動や教材の準備を行った。従って、小学校でよく使われる大型絵本を購入すると共に、大型絵本用ラックを使い、今後絵本が活用しやすい工夫も行った。

 

 

 

千鳥タイム
実施日
対象学年

千鳥タイム
実施日

対象学年
5月14日(木) 3年生 10月21日(水) 1年生、2年生,3年生,4年生
5月20日(水) 2年生 10月28日(水) 5年生,6年生
5月27日(水) 1年生,4年生 11月4日(水) 1年生,2年生,3年生
6月2日(火) 5年生,6年生,1年生 11月11日(水) 4年生,5年生,6年生
6月10日(水) 2年生,4年生,3年生 11月25日(水) 1年生,2年生,3年生
6月16日(火) 3年生,4年生 12月2日(水) 4年生,5年生,6年生
6月24日(水) 5年生,6年生 12月9日(水) 1年生,2年生,3年生,4年生
9月30日(水) 1年生 2月3日(水) 3年生,5年生
10月7日(水) 2年生 2月7日(水) 2年生,4年生
10月14日(水) 3年生,4年生,5年生 2月14日(水) 1年生,2年生,3年生,6年生

 

   
 

 

 

 2)附属中学校におけるプレゼン型英語弁論大会と英語教育研修会

 附属中学校においては、例年実施している校内英語弁論大会を、27年度は英語科教員の意見をもとに、単なるスピーチではなく、より活用度が高いプレゼンテーションの要素を取り入れた。現在注目を集めている、アメリカのTEDを参考にし、スライドを活用しながら、プレゼンテーション要素の強い弁論大会を実施し、大学教員は審査員として協力した。またスライドの説明等で前での動きが大きくなることから、ピンマイクを導入した。

 

    
 

 

 

 また、附属中学校は、外部講師を招いて、教育学部棟517多目的研修室に於いて、2度の研修会を実施した。
中学校外国語科(英語)研修会
・第1回 「外国語科における指導と評価の工夫~次期CS改訂を視野に入れて~」  
   講師 平木裕氏(文部科学省初等中等教育局、教育課程課 国際教育課教科調査官)
・第2回「見直そう、テスト作りとその慣習」
   講師 根岸 雅史氏(東京外国語大学 教授)
  
   
  
 本プロジェクトで当初計画していた、現場の教員を対象とした研修会開催については、9月に附属学校で予算が確保されたため、上記のとおり附属学校主催で研修会が実施された。またWebカメラによる遠隔地を結んでの研修会は、学会等に参加し情報集に努めたが、年度途中で、県が遠隔地を結んでの研修会を本格的に開始することが分かり、本プロジェクトでは重複を避け、計画していた上記(1)と(2)のプロジェクトを重点的に実施した。  
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
教育学部・准教授 ○大谷 みどり 小学校外国語活動、英語教育
附属小学校教員 加藤 君江 初等教育、外国語活動
附属中学校教員 鎌田 真由美 中学校英語教育
附属中学校教員 須田 香織 中学校英語教育
附属中学校教員 岩崎 香織 中学校英語教育
附属学校園教員 宮崎 紀雅 特別支援教育
島根県教育センター主事 渡部 政嗣 地方教育行政、英語教育
島根県教育庁
教育指導課 主事
武田 律子 地方教育行政、英語教育
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
1. 学部と附属学校園との協働プロジェクトの推進  
 学部学生が、附属小学校の千鳥タイムにおける英語活動に協力することにより、学部と附属学校園協働による様々な活動を展開することが出来た。学部学生にとっては、実習とは異なった形で、附属学校園や子どもたちに関わる事ができた。また、このプロジェクトを進めるにあたり、学生の準備段階で関わる大学教員と、企画と実施に関わる附属小学校教員との連携が密となった。また、千鳥タイム英語活動のあと毎回、学生と大学教員、附属学校教員が一緒に振り返りを行う事により、英語活動を通しての貴重なコミュニケーションの場が提供された。また、附属中学校とは、英語弁論大会や英語教育研修会への協力等をとおしての協働プロジェクトを進めることが出来た。  
2.小学校外国語活動充実のための研修の場の提供
 上述のとおり、小学校では英語活動の中学年への導入、高学年における英語の教科化が計画されているにも拘わらず、現在、大学においては小学校外国語活動に関する正式科目は一つしか開講されていないため、附属小学校千鳥タイムでの活動は、参加学生にとっては、外国語活動の実践を学ぶ貴重な機会となっている。
 附属小学校加藤教諭が提案する活動案をもとに、学生は対象学年を考慮しながら、様々な工夫を行っている。事前の準備はもちろんのこと、15分の活動後、毎回必ず全体での振り返りを行っており、ここでは異なった学年を担当した学生から、様々な取り組みを学ぶことが出来る。
3. 外国語活動教材の充実 
 学部学生による附属小学校千鳥タイム英語活動実践を通し、小学校英語で必要な教材を少しずつであるが、充実させることが出来てきた。特に大型絵本や歌などの教材を充実させることにより、学生が教材を使いながら練習をする機会が増えており、教材研究の場の提供にもつながっている。
4.成果の公表
 附属小学校千鳥タイムの活動については、附属の研究会等でも紹介され、附属小学校加藤教諭が「千鳥タイムの活動」として、小冊子でまとめた。
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