「学内資格認定制度」の再構築による専攻別体験活動の体系化

( 2013年度)

プロジェクトの名称 「学内資格認定制度」の再構築による専攻別体験活動の体系化    -「1000時間体験学修プログラム」の質の高度化が育む教師力-
プロジェクトの概要

 本プロジェクトは,「1000時間体験学修プログラム」の一層の質の向上を図るため,専攻別教育プログラムの体系化の実現を期し,専攻別体験活動のさらなる深化,発展をめざすものである。また,各専攻が認定している「学内資格認定制度」がより効果的に活用されるように専攻別体験の内容,質を高めていく。具体的には下記3項目について実施する。

 

A.各専攻の教科内容に関わるアカデミックな基礎と子どもとの教育体験活動を有機的に関連づける専攻別体験メニューの開発,実施,その成果の評価。
B.体験学修の成果・到達目標の明確化と評価法の構築。
C.上記の活動を踏まえた「学内資格認定制度」の高度化を実現。

プロジェクトの
実施状況

 専攻別体験活動の特徴は,この体験を通して学生の各専攻の専門性をいっそう深めるとともに,通常の授業ではできない遠方での宿泊を伴う研修を実施したり,学年を超えた集団活動ができることである.
   平成25年度は,年間81件の専攻別体験が実施された。(そのうち本予算を使用したものは11件)学内資格制度と関連した学外でのフィールドワーク・研修等と,大学内での専門的講義とを構造的に体験・学修することを通して,自己の専門性を高めたり,教師力の実践性を高めたりすることを目的として実施することができた。
 昨年度に引き続き,高校生を対象とした活動を企画し,実際に高校生を大学に招き,学生が授業を行うといった事業を開催した。学生にとっては大学の授業で学んだことと教育実習で学んだことを往還的に振り返りながら実践することができ,専門性だけでなく教師力を高める機会となった。 
 平成25年度の学内資格授与者は8名であった。 

研究組織
所属・職 氏名
教育支援センター長 ○大谷 修司
教育支援副センター長 藤田 耕一
教育支援センター准教授 寺井 由美
教育支援センター准教授 村上 幸人
教育支援センター准教授 光森 智哉
教育支援センター特任講師 長岡 美沙
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)
1. 専攻専門性に関わる高度な教科知識と指導力を有す教師の育成が可能になる。
2. 地域の児童・生徒に体験活動や学習の場を提供することにより,地域に開かれた大学としての役割を果たし,高大連携の推進につながる。
3. 学内資格の取得により,学生が自らの学修成果を可視化でき,自信に裏づけられた高い教職志向性を持つことが可能になる。
4. 体験学修の成果を「育成すべき教師力」との関連で把握でき,学生指導の充実や学修目標をより明確化した教員養成カリキュラムが構築できる。