英語学習・外国語活動と連携した食育の充実・発展

(2011年度)

プロジェクトの名称 英語学習・外国語活動と連携した食育の充実・発展 
プロジェクトの概要  平成17年6月に食育基本法、平成18年3月に食育推進基本計画が施行されて以降、学校教育においても食育を積極的に推進することが求められてきた。本附属学校園では、第Ⅰ期に続いて第Ⅱ期においても食育の充実を中期目標・中期計画に定めて、積極的に取り組んでいるところである。学習指導要領の改訂によって、小学校では外国語活動が必修化された。附属小学校では5,6年生だけでなく、3,4年生においても外国語活動に取り組んでいる。小学校の外国語活動は、日本と外国の言語や文化について体験的に理解を深めることが大きな目標になっている。そこで、小学校の学校給食週間に、外国語指導助手のメグ先生および島根大学教育学部の特任准教授であるビオレタ先生に紹介してもらったそれぞれの母国のメニューを提供し、食生活についての理解を深めることを目的としている。
さらに、5年生を対象にした外国語活動では、バレンタインデーについての学習に合わせ、英語の指導による菓子作りを行い、調理実習を通して食文化を理解する。これらの活動記録を食育ハンドブックとして冊子にまとめ、附属学校園の関係者全員に配布し、各々の生活に活かせるよう工夫した。さらに、附属小学校と附属幼稚園の食育活動の取り組みを家庭に周知し、相互の連携をとりながら効果的に進めるため、食育だよりを発行することを企画した。
プロジェクトの
実施状況
 まず、1月末に実施された学校給食週間に、附属小学校のALTのメーガン先生の母国であるカナダ料理と附属中学校の英語指導担当のビオレタ先生の母国であるルーマニアでよく食されているメニューを給食に出した。特に、カナダの日には、給食時の学校放送では、メーガン先生と英語担当の福島先生、英語主任の喜多川先生の3人によって、カナダ料理やカナダの食生活の特徴を説明した。これらの食育活動の様子は食育だよりにまとめ、各家庭に配布した。 5年生を対象に、外国語活動において子ども達も大変興味を持っているバレンタインデーの菓子であるチョコチップパンケーキを作ることを通して、カナダの食文化を理解させた。
 単元名は、「外国のバレンタインデーについて知ろう」である。

 

 さらに、1.外国のバレンタインにはどんなことをするのかな、2.チョコチップパンケーキをつくって試食しよう、とした。このような「外国語と家庭科とがあわさったことがしたい」、「外国語で料理をすることは初めてで、新しい単語を覚えることができてよかったです。おいしく作ることもできました。」という子どもの声に代表されるように、どの子どもにも意欲的な取り組みがみられた。

 

 
研究組織
所属・職 氏名 専門分野
人間生活環境教育講座
 教授
○多々納道子 家庭科教育学
 准教授 鶴永陽子 食物学、食に関する教育
言語文化教育講座
 准教授
大谷みどり 英語学 
附属学校園  
 附属学校部長 小川 巌 附属学校園管理・運営
 校園長 佐々有生 附属学校園管理・運営
 幼稚園副園長 赤木寛子 幼稚園管理・運営
 小学校副校長 永井孝夫 小学校管理・運営
 中学校副校長 大島 悟 中学校管理・運営
 附属学校主事 伊藤英俊 小学校管理・運営
 附属学校主事 井上富美子 附属学校園食育担当・家庭科担当
 小学校教頭 陶山 昇 小学校管理・運営
 教諭 竹吉昭人 小学校食育推進担当・家庭科担当
 教諭 喜多川昭博 外国語担当主任
 教諭 福島歩惟 外国語担当教員
 養護教諭 小川真由子 健康指導
 養護教諭 橋本千代美 健康指導
 英語指導助手 片寄メーガン 外国語指導助手
 特任准教授 百合田ビオレタ 英語指導
 栄養士 生間菜津子 栄養・調理指導
本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

 本プロジェクトは外国の食文化を理解するため、
1.学校給食週間を初めとして給食に外国のメニューを積極的に提供し、英語圏のものは外国語活動と連携して学習する。

 

2.メーガン先生の指導によるおかし作りを行う。


3.実施した活動の概要を食育だよりにまとめ、全児童・生徒に配布し、生涯にわたって参考書として使用できるようにする。


4.調査研究によって取り組みの成果を明らかにし、学会等で発表するとともに、ホームページによって公開する。