平成26年度 第6回FD研修会を開催しました。 

    日 時 : 平成26年10月22日(水)13:30~14:00
     場 所 : 教育学部棟5階多目的ホール
     題 目 : 「学生相談連携会議〜学生を「支える」という視点から〜」
     出席人数: 83名

     今回のFD研修会は、本学保健管理センター准教授の河野美江氏、および、同センターの特任講師(カウンセ遅延者ラー)の早瀬真智子氏、山下由利子氏より、「学生相談連携会議〜学生を「支える」という視点から〜」というテーマでご報告いただき、その後、教育学部教員との間で質疑応答が行われました。
     今回の報告では、主に、平成23年度から保健管理センターで実施している、メンタルヘルス不調者に対するフォローアップ面接および継続面接についての紹介と、その成果および効果について説明がなされました。
     本学の保健管理センターでは、新入生の健康診断時、全学生に対する医師面接が行われ、そこでメンタルヘルス不調者と診断された学生に対しては、カウンセラーによるフォローアップ面接、そして、必要に応じて、その後の継続的な面接が行われています。こうした取り組みの結果、現在では、発達障害や精神障害と診断される学生への早期の対応および支援が可能になっているとのことでした。また、この取り組みの効果としては、支援の必要な学生に早い段階から安心感を持ってもらえる点、および、入学時に面接を受けた経験から、学生にとってのカウンセリングの敷居が低くなる点などが期待されるとのことでした。
     報告の後、教育学部の教員からは、とくに教育学部の学生の傾向等について熱心な質問がよせられました。教育学部では、1000時間体験学修という独自の取り組みがありますが、学生によっては、この体験がメンタル面に影響を及ぼすことがある一方で、教育学部には、そうした体験を通して高いコミュニケーション能力を身に付けた学生が多く、その点で、他学部に比べてメンタル面での問題を抱える学生が少ないということも報告されました。
     教育学部の教員にとっては、普段の教育実践が学生のメンタル面に与えるさまざまな影響について改めて考えなおす良い機会となりました。