◆釜山教育大学校との学生相互交流事業 (2007年3月)
島根大学国際交流事業の一環として、教育学部の学生10名(男女各5名)が3月6日から釜山教育大学校で研修を行ないました(引率は教員の林正久と教育支援センター職員の石飛美紗の2名)。研修期間中は寒波のぶり返しということで、朝晩は氷点下となる寒い日々であったが、盛りだくさんの研修を元気に終了し、無事に帰還することができました。
第一日目は市内の太宗台へのバスツァーに始まり、夕食を兼ねた歓迎レセプションでは、パートナーとなる釜山教育大の学生を交え、練習したてのたどたどしい韓国語や日本語混じりの自己紹介が行なわれた。
第二日目から本格的な研修が始まり、韓国の伝統演戯や伝統音楽の講義の受講、伝統楽器の演奏鑑賞に続いて体験演奏を行なった。本学の学生も民族衣装を借り受け、打楽器や弦楽器を奏でていた。午後には、韓国の教育制度について講義を受け、学校教育の現状と課題について質疑応答を行なった。放課後には、学生同士の交流討論会が催され、「日韓における教員の社会的地位の相違」をテーマにそれぞれの意見発表と議論が行なわれた。学生達は積極的に話題に加わり、パートナー同士すぐにうちとけていたようで笑い声が絶えなかった。学生寮での夕食を終えると、学生たちはパートナーに案内されて釜山市街の散策へと出かけていった。
第三日目はキャンパス巡りを行なった後、附設初等学校へ移動、日本語による広報ビデオでの大学紹介に続いて、日韓の学校教育について双方からの質疑応答が行なわれた。その後、初等学校のいくつかのクラスで授業を見せてもらった。3月から新学期が始まったということで、昼休みにはピカピカの新一年生とその母親達の連れ添う様子を見ることができた。大学前食堂にて韓国風牛丼で腹ごしらえをした後、韓国の伝統格闘技であるテコンドーの講習会に参加した。テコンドー部員の指導の下、基本型を教わった後、にわか武術士に変身した学生達は回し蹴りや2段蹴りによる板割に果敢に挑戦していた。放課後は、学生同士の交流討論会Part 2として、二日目の話題に加えて、若者の恋愛観についての意見交換を行なった。その後、学生達はそれぞれのパートナーと連れ立ってホームステイ先へと散っていった。
第四日目の朝、パートナーや先生方に見送られ、なごりを惜しみながら釜山金海空港へと向かい、ソウル経由で帰国、3月11日午後米子空港で解散式を行なった。
研修や討論を通して知ることができた韓国の大学や学校教育の事情を羅列してみます。
韓国でも国立大学の法人化が推進されようとしていること。少子化の進展に伴い学校教員の採用は減少し、教員への就職率100%を誇ってきた釜山教育大学校にも大きな変革の波が押し寄せていること。学校教育の現場では「いじめ」、「ゆとり教育の是非」を巡る議論といった日本と良く似た現象が起こっていること。韓国では小学生にも携帯電話が蔓延しており、日本の学校で行なわれている持込禁止といった措置が実施されず歯がゆく思っている先生が多いこと。等々。
釜山教育大学校の金文圭総長、大学発展企画団の金吉洙団長、附設初等学の金成鎬校長からは暖かい歓迎を受けました。加えて、大学発展企画団の金在植、李星範先生にはホテルへの送迎や案内、日程調整など大変お世話をしていただきました。講義をしていただいた先生方、通訳やパートナーの学生の皆さんも含め、釜山教育大学校の皆様に参加者一同から心よりお礼申し上げます。カムサ ハムニダ。 (文責:林 正久)
|