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プロジェクトの名称
児童・生徒の困り感の見とりと支援のあり方に関する調査研究
プロジェクトの
概     要

最近の学校教育においては、学級担任からみて「困る」行動を示す子どもが増加している。文部科学省が発表している全国調査の資料(2003)でも、学習面か行動面において著しい困難を示す子どもの出現率は6.3%にのぼるとされる。この数値に見られるように、こうした行動特徴を示す子どもの問題はすでに特異な個別的問題ではなく、学校関係者が強い関心を持ってとりくむべき問題となっている。
そこで、2008年度の大学院教育学研究科改組においてあらたに組織された教育実践開発専攻・発達臨床コースの教員が、地域貢献の一環として、この問題に関しての山陰地域における具体的な状況を把握し、そのうえでの上で対処の方策を探ろうとして着手した調査研究である。 このプロジェクトをとおして、そのような困り感の起因するメカニズムを解明し、さらに解決方法に関して具体的な提言を行うことをめざしている。

プロジェクトの
実 施 状 況
1. 文部科学省の諸調査を参考にして質問紙を作成し、島根県内の就学前児の保育・教育機関および学校を対象にアンケート調査を実施する。
2. 統計的処理により、山陰両県においてみられる諸特徴を分析する。
3. これまでの経験では、実際の訪問を希望する学校も少なくない。つまり個々の学校等における個別事例について、具体的な助言を求める例がある。そのような要請に対しては積極的に応対し、アンケート調査とあわせて事例研究としてプロジェクトの企図するところを充実させる。
4. さらに可能であれば、事例の単発的な検討にとどまらず、担任教員との間で、子どもの行動変容をめざした実践的な共同研究を行う。  

以上を目指してとりくんだが、
1 .について調査項目の検討に時間を要し、予備調査の段階に止まった。
したがって2.の分析までには至らなかった。3.について、10例を超える件数について、事例研究を行ない、具体的な子どもの行動変容を実現できた例も見られた。と同時に、このプロジェクトで目指した研究の緊要性が実感された。

 

研 究 組 織
所属・職
氏名
専門分野
心理・発達臨床講座 教授

 高山草二

教育心理学・心理測定学

心理・発達臨床講座 教授
 堤 雅雄

臨床心理学・生徒指導学

心理・発達臨床講座 教授
 西 信高
特別支援教育学
心理・発達臨床講座 教授
 小川 厳
特別支援心理学
心理・発達臨床講座 准教授
 倉田さつき
特別支援病理学

※(プロジェクトリーダー)

本プロジェクトにより期待される効果
(成果の公表方法を含む)

1.学校現場の教員との間で事例を通した実践的研究を行うので、多大な地域貢献が期待できる。

2.大学院改組について、とくに島根県内の教育関係者に教育実践開発専攻・発達臨床コースの具体像を周知する好機となる。

3.そして、学校現場において共通して見られる子どもの「困り感」の全体的状況把握の資料を提供することにより、個々の事例への対応に際して手がかりとなることが期待できる。

4.成果は報告書の発行にあわせ、学部紀要その他、それぞれの教員の関連学会等において発表する。

以上をめざしたが、アンケート調査について予備調査段階に止まり、3.に掲げた統計的にデータを処理するところには至らなかった。ただ、1.2.に関しては、一定の成果を上げることができた。そしてその成果については学部紀要等において公表する予定である。

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