教職大学院の評価指標

学校創造領域評価指標

  項目群 評価指標 説明 分類 新卒 現職 対応科目1 対応科目2 対応科目3
1 学級経営 学級経営の意義と機能に関する理論的知識を有している。 学級経営は、学校の教育目標の達成に向けて重要な役割を果たしています。適切な学級経営を行うには、児童・生徒との関わり方や集団づくりに関する理論的な知識を有していることが欠かせません。また、学級経営では、児童・生徒の自主性・主体性を伸長するために、学級担任の意図的・計画的な取り組みである必要があります。学級活動を中心に、学級担任として自分の特性を活かした学級経営の具体的な方策を立案できることが求められます。 知識 1 1 学級・学校のマネジメントと課題 社会変化と教職倫理  
2 児童・生徒や学級の現状に応じた学級経営の具体的方策を提案できる。 学級は、地域や学校段階、学年によりすべて異なる特性を持っています。学級経営においては、児童・生徒の個別的理解を図ることおよび学級集団の状況を把握することが欠かせません。そうした学級の現状に応じ、設定した学級経営目標と学級の現状とのずれを埋めていくために学級経営の具体的な方策(個別指導、集団指導など)を提案することが求められます。 技能 1 1 学級・学校のマネジメントと課題 社会変化と教職倫理 多様化時代の学校リーダーシップ
3 学校経営に関する基盤的知識 学校経営の意義と機能に関する理論的知識を有している。 学校経営は、学校の教育目標を達成するための重要な取り組みであり、教職員が組織として協働して取り組むことが欠かせません。学校経営が学校の教育目標の達成に与える影響について、組織論やリーダーシップ論などの理論的な知識を持っている必要があります。また、学校経営は、管理職のみならずすべての教職員が携わるものであり、学校がチームとしてそれぞれの専門性を生かし、協働的に問題解決にあたっていくことが求められます。 知識 1 1 学級・学校のマネジメントと課題    
4 学校経営に関して批判的に検討することができる。 学校の経営的な課題は、地域や学校種によって異なります。さらに、学校内部の状況や学校を取り巻く環境も様々です。そのため、学校経営では、学校の教育目標を達成する方法を、各校で選択せねばなりません。どの学校にも当てはまる学校経営の方法があるわけではないため、自らがこれまで経験してきた学校経営のあり方を、他地域や異なる学校段階の学校経営に関する知見および実践をもとに省察し、相対化を図る能力が必要となります。 技能 1 1 学校経営の国際比較    
5 学校を取り巻く社会的・文化的要因の理解 学校教育を取り巻く社会的要因・文化的要因を理解している。 学校教育は、国内外の社会・経済・政治・文化的動向に影響を受けると同時に、それらの将来に影響を与える重要な営みです。教員として、教育分野のみならず、広く国内外の社会・経済・政治・文化的動向に関する知識を持っておく必要があります。また、それらに基づいて、これからの学校教育のあり方について自分なりの意見をもつことが、教育を通して公正な社会を作っていくために欠かせません。 知識 1 1 多様化時代の学校リーダーシップ 社会変化と学校役割  
6 へき地・複式教育の特性を理解している。 中山間地域や離島を抱える山陰地域には、へき地学校や複式学級を有する学校が多く存在します。へき地学校や複式学級での教育を行うにあたり、児童・生徒の学習環境において都市部や単式学級での教育といかなる違いがあるかを十分に理解しておく必要があります。へき地学校や複式学級の地域や児童・生徒の特性を活かすことが、学校の教育目標の効果的・効率的な達成には欠かせません。 知識 1 1 へき地・複式教育の視点から見た学級・学校経営    
7 家庭・地域社会との協働・連携 保護者・地域住民とのコミュニケーションの理論的知識を有している。 公教育としての学校教育は、保護者や地域住民と連携した学校経営が求められています。保護者や地域住民と連携するには、様々な情報源や手法を用いて、家庭や地域社会の環境を理解し、保護者や地域住民の学校への関心や期待を把握する必要があります。また、学校のビジョンの保護者や地域住民との共有も欠かせません。そのためには学校と保護者や地域住民とのコミュニケーションを図る理論的な知識を持っておく必要があります。 知識 1 1 地域の教育拠点としての学校マネジメント    
8 地域における教育拠点としての学校の役割を理解している。 学校を核とした協働の取組みを保護者や地域住民と行うことは、児童・生徒の学習機会の充実だけでなく、地域社会の将来を担う人材を育成し、自立した地域社会の構築を担うという社会的に重要な機能を持っています。また、学校が、児童・生徒だけでなく、地域の大人をも巻き込んだ協働の機会を提供することが、「地域とともにある学校」として重要な機能を果たすことも理解しておく必要があります。 知識 1 1 地域の教育拠点としての学校マネジメント    
9 同僚・保護者・地域の人々と連携してカリキュラム改善を行うことができる 児童・生徒が多様な体験の機会を得るには、学校の教職員に加え、保護者や地域住民の協力を得たカリキュラムの編成や実施が求められます。また、カリキュラムの改善にあたっては、多様な視点から児童・生徒が学習を評価することが欠かせません。そのためには、教員には、学校の教職員だけでなく、保護者や地域住民と連携してカリキュラムの評価を行い、具体的な改善策を提案することができる能力が必要となります。 技能   1 カリキュラム改善の事例研究    
10 学校改善 学校教育をエビデンスに基づいて理解する重要性を理解している。 学校経営は、各学校が置かれた状況を踏まえ、学校の教育目標達成に向けた経営方策を各学校で選択し、実行しなければなりません。また、教職員が学校改善に向けて積極的に参画するには、現状の課題に基づいた納得できる改善策である必要があります。そのため、学校改善は、単なる経験や教職員の感覚に基づく評価・改善ではなく、エビデンス(科学的な根拠)に基づいて評価・改善を行うことが重要です。 知識 1 1 学校経営の国際比較    
11 学校改善に資するエビデンスの分析手法を理解している。 学校改善に資するエビデンス(科学的な根拠)を生み出すためには、理論的な分析の枠組みや具体的な分析の手続きに則って、学校の諸活動(教育活動、経営活動)を評価する必要があります。特に、具体的な手法だけでなく、その手法がどのような理論的背景を持っているかを理解しなければ、適切なエビデンスを得ることができません。そのために、教員は具体的な分析手法だけでなく、理論的な分析枠組みについても理解しておく必要があります。 知識 1 1 エビデンスに基づく授業改善 エビデンスに基づく学校改善  
12 エビデンスに基づい学校改善策が提案できる。 自校の諸活動(教育活動、経営活動)の評価に基づき得られたデータ等を適切に解釈しなければ、それらはエビデンス(科学的な根拠)となりえません。また、エビデンスは、学校の教育課題をどのように解決すべきかの具体的な手法を含んではいません。そのため、エビデンスに基づき有用な授業や教育活動、学校経営といった分野の学校改善策を具体的に提案する能力も求められます。 技能 1 1 エビデンスに基づく授業改善 エビデンスに基づく学校改善 特別支援教育の視点に立つ学級・学校経営
13 ビジョンの形成 エビデンスに基づいた学校経営計画を立案することができる。 学校経営にあたっては、学校の使命を踏まえた学校のビジョンを構想することが求められます。学校のビジョンは、児童・生徒や地域の実態を踏まえたものである必要があります。そのためには、教員には、学校評価に基づいて得られたエビデンス(科学的な根拠)に基づき具体的な学校経営計画を立案する能力が求められます。 技能   1 地域の教育拠点としての学校マネジメント 学校経営の国際比較  
14 学校経営に関して公正な判断や合意形成を行うことができる。 公教育としての学校教育においては、特に学校の実態や学校の使命を踏まえ、法令遵守を前提とした公正な判断や合意形成を図ることが求められます。そのため、教員には、学校教育が公正な社会の実現や、社会的正義の尊重において重要な役割を果たしていることを理解するとともに、学校の様々な場面で不公正に立ち向かう主体性が求められるのです。 技能 1 1 社会変化と学校役割 多様化時代の学校リーダーシップ  
15 協力体制と風土づくり 学校経営におけるリーダーシップのあり方を理解している。 学校経営において、学校のビジョンの実現には、一人一人の教職員がその能力を十分に発揮し、互いに協働して学校の諸活動に取り組むことが求められます。リーダーシップは管理職だけでなく、各教職員がそれぞれの専門性を生かして発揮することにより、教職員の主体性を尊重した学校経営が行えるのです。教員がリーダーシップのあり方について、理論的な知識を持つことが一人一人を活かす学校づくりにつながります。 知識 1 1 多様化時代の学校リーダーシップ    
16 校内外の連携体制を構築することができる。 多様な教職員がチームとして機能するには、互いのキャリアや職務能力を把握することが必要です。また、各自の問題意識や学校の将来展望についても理解し合える人間関係づくりが求められます。さらに、学校のステークホルダー(利害関係者)から信頼や協力が得られる関係をつくることも欠かせません。そうした校内外の連携体制を構築するには、自分と他者が異なることを前提としたコミュニケーションを図る能力が求められます。 技能   1 現代的・地域的課題に基づく生徒指導の実践的研究    
17 他の教職員や管理職にエビデンスに基づいた提案ができる。 学校経営において、自分と異なる考えを持つ他者に動いてもらうには、自分の経験や感覚に基づく主観的な提案ではなく、他者が納得できる説得力のある提案であることが必要です。教育活動や学校経営の改善に関して、エビデンス(科学的根拠)に基づいて、説得力のある提案をすることにより、他者はその提案を必要性の高いものととらえ、主体的に取り組むことができます。 技能 1 1 学級・学校のマネジメントと課題 地域の教育拠点としての学校マネジメント  
18 倫理規範とリーダーシップ 理論やエビデンスに基づき,学校教育に関する自己の経験を相対化できる。 学校教育に関する自己の経験は、ある特定の場面・状況における経験でしかありません。その経験を、学校教育すべてに当てはめることは、経験の過度な一般化となり誤った教育を行ってしまう可能性があります。そのため、これまでの自分の経験と異なる教育に関する諸理論やエビデンス(科学的な根拠)に基づき、学校教育に関するこれまでの自己の経験を相対化し、あるべき姿を考える能力が教員には求められます。 技能 1 1 社会変化と教職倫理    
19 学校経営の方針に基づき、自らの職務のあり方を考えることができる。 自分が担当する児童・生徒や学級に対してだけでなく、学校のビジョンを実現するためという視点から見た場合に、職務上の自らの言動や行為はどのように寄与しているかを同僚とのコミュニケーションや各種記録などに基づき省察することが必要です。公教育としての学校教育を担う教員として、個人的な関心だけでなく、学校組織の一員としていかに職務を遂行すべきか、そのあり方を考えることができなければなりません。 技能 1   学級・学校のマネジメントと課題    
20 公正な社会を構築するための教師としてのあるべき姿を描くことができる。 公教育を担う教師として、公正な社会の実現に向けて、学校の諸活動(教育活動、経営活動)においてどのような行動をとるべきかという視点から、自らのこれまでをふり返ることの重要性を理解しようとする姿勢が求められます。また、そうした教師としてのあるべき姿を具体的に言語化することができる。 態度 1 1 社会変化と教職倫理 多様化時代の学校リーダーシップ  

授業デザイン領域

  項目群 評価指標 説明 分類 新卒 現職 対応科目1 対応科目2 対応科目3
1 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 学習にかかわる理論に基づいて、授業デザインができる 授業を設計するとき,経験知も大切ですが,さまざまな学習理論の知見を活かすと,うまくいく可能性がより高まりますし,学習の目標を達成させる根拠にもなりえます。こういった学習の理論を背景にして,学習者の既有知識をもとに,その時間で達成すべき目標までどうやってつなぐかを考えていくことが授業デザインです。インストラクショナル・デザインの理論も参考になるでしょう。 技能 1 1 授業デザインのための学習観の探究    
2 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 現代的な教育課題に対応した授業研究の理念や方法を理解している 現代は,教育課題も多様化しており,アクティブ・ラーニング等の新たな教育方法が提案されています。しかし,どのような方法を用いたとしても,毎回の授業が,子どもに焦点があたった授業であったかが授業をみる共通の視点といえます。子どもたちが既習事項をベースに,他者とどのように関わり合って,活動に取り組み,学習目標に到達するかが重要です。授業研究では,このような視点で考察や議論・省察がなされる必要があります。 知識 1 1 教科指導力向上のための授業研究と課題    
3 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 学習にかかわる理論に基づいて、授業研究会や授業協議会の運営や議論ができる 授業研究会や授業協議会など授業の振り返りの場面では,ついつい自分の経験論が前に出すぎた形での意見やアドバイスがでてしまいがちです。もちろん経験も大切ですが,理論やエビデンスに基づいて議論を行うことが,それが活かせる場面もひろがる可能性がありますし,何より,実践者の自信へとつながります。意見を支える理論的な知見はないか考えてみると良いでしょう。 技能 1 1 教科指導力向上のための授業研究と課題    
4 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 子どもの発達の段階と各教科・領域の教育内容の関連を理解している 学習指導要領は,当然のことながら,子どもたちの発達段階を考慮しながら作成されています。例えば,演繹的な推論はある程度の年齢に達してから育つとされるため,数学で本格的に証明が指導されるのは中学校2年生からです。それまでは,帰納的な推論や類推的な推論を大切にしながら,演繹的な推論にだんだん慣れていくような指導になっています。発達段階の特徴を押さえて,授業をデザインすると,より効果的になります。 知識 1 1 子どもに応じた教育内容の開発    
5 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 学習にかかわる理論に基づいて、各教科・領域の学習材の開発と改善ができる 授業では,その時間内にどれだけ子どもたちが頭を動かし思考することができるかが重要です。授業で,ワークシートを始めとするさまざまな学習材を使いますが,単純な作業だけでなく,子どもたちの思考を促すような学習材であることが求められます。このような学習材を開発できたか,どうすれば改善できるかを評価し,常に省察していくことが大切です。 技能 1 1 子どもに応じた教育内容の開発    
6 学習にかかわる理論を踏まえた授業研究 教科書や学習材を批判的に検討できる 教科書を代表とする教材や学習材は常に良いものを目指して,改良されていますが,完璧なものはありません。最終的には,その学習者に最も効果があるものである必要があります。教材や学習材に改善すべき点はないでしょうか。複数出版社から発行されている教科書も,単元などによってアプローチも多様です。複数の教科書を比較してみることも有効でしょう。 技能 1 1 現代的課題に対応した授業デザイン論 教育素材の研究と新しい教材開発  
7 理論と実践の往還 教科に必要な専門知識を指導に活かせる 教科内容に対する専門的な知識が不十分なまま指導したとしても,子どもも本質的な理解ができず,表面的な理解に留まってしまいます。したがって,教員生活を通じて,教科の専門性を高めていく姿勢が大切です。 技能 1 1 教育素材の研究と新しい教材開発 教育素材の研究と新しい教材開発  
8 理論と実践の往還 教科教育に関する知識や技能を活用して効果的な指導を開発し、実践できる 授業では,指導すべき内容,すなわち,教科に対する専門的な知識を踏まえて,どう指導すると効果が高くなるかを考える必要があります。つまり,指導法(pedagogy)と内容(content knowledge)を有機的に機能させることが大切です。これが,PCKの考え方です。最近は,テクノロジーを効果的に活用することも求められています。このように,PCKの考え方を拡張したものが,TPACKの考え方です。 技能   1 学力向上を目指した教育方法の探究(初等・中等)    
9 学習観の発展・指導の改善 日々,教育実践について省察している 教員は,教職に対する責任感,探究力,教職生活全体を通じて自主的に学び続ける力が必要だといわれています。これらを普段から意識して教育実践にあたる必要がありますが,まず大切になるのは,日々の教育実践について,真摯に向き合うことです。単にうまくいったいかないといったことだけではなく,事象を分析的に捉え,それを次につなげることが重要です。個人でPDCAサイクルを回すことをイメージすると良いでしょう。 態度   1 教科指導力向上のための授業研究と課題 学力向上を目指した教育方法の探究(初等・中等)  
10 学習観の発展・指導の改善 継続して自らの学習観を発展させようとしている 教科指導においては,指導すべき内容が絶対的に存在しているわけではなく,時代の変化に応じて育成すべき力が定義され,それを具現化するために,教科という枠組みを編成し,指導内容が規定されていきます。したがって,時代に応じて学習観も変化しうるものです。教員も一人ひとりが,常に時代の変化を察知し,日常の子どもたちの活動や反応を手掛かりにしながら,学習はどうあるべきかを常に問うていく必要があります。 態度 1 1 学力向上を目指した教育方法の探究(初等・中等) 授業デザインのための学習観の探究 教科指導力向上のための授業研究と課題
11 カリキュラム・マネジメント カリキュラムの編成に必要な理論を理解している カリキュラムには,学習指導要領のような「計画としてのカリキュラム」のほか,実際に子どもがどう学んだかといった「児童・生徒の学びの履歴としてのカリキュラム」があります。また,指導内容の体系を顕在的に示すカリキュラム以外にも,教員が意図しない知識や行動様式,価値観が,教員や子どもたち同士から教えられていく「隠れたカリキュラム」を存在します。このようなカリキュラムに関する知識も知っておくことが大切です。 技能 1   カリキュラム開発の実践的研究    
12 カリキュラム・マネジメント 「開かれた学校」を構想するために必要な知識や視点を身に付けている 学校は,子どもと教師,保護者だけで成り立っているわけではありません。学校が地域の拠点となりつつあり,地域の人々とも関わりあって運営が行われていくことが求められます。例えば,地域の人々と一緒に「学校運営協議会」を設置するコミュニティー・スクールなども普及しつつあります。その取り組みは,地域のニーズにより多様ですが,学校だけでなく地域とともに人を育てていくという視点が大切です。 知識 1   カリキュラム開発の実践的研究    
13 カリキュラム・マネジメント 「開かれた学校」として,カリキュラムの構想や改善ができる 地域に開かれた学校を実現するためには,地域の課題に応じたカリキュラムを構想する必要があります。つまり,その学校のカリキュラムがどうあるべきかという点についても,地域の人と連携・協働しながら検討を進めなければなりません。まずは,そのような体制作りから始め,常に見直し,改善していくPDCAサイクルを確立する必要があります。 技能   1 カリキュラム改善の事例研究 カリキュラム開発の実践的研究  
14 カリキュラム・マネジメント 地域・保護者の教育課題を把握することができる 「開かれた学校」を実現するために,地域や保護者がどのような教育課題を抱えているかを知ることが大切です。学校行事でのかかわり,日々の保護者対応のほか,地域の人と随時接点をもち,情報収集を行い,また,学校が地域に貢献をしていくという姿勢が大切です。 技能 1 1 地域の教育拠点としての学校マネジメント    
15 カリキュラム・マネジメント リーダーとして、同僚と連携したカリキュラムの構想を行うことができる カリキュラムは,1人で構想できるものではありません。そこで,教務などの分掌などで協働していくことが大切です。また,単に実務的にカリキュラム編成を行うだけではなく,いかに地域や保護者のニーズを把握し反映させるか議論することが重要です。リーダーとしては,そのような情報収集体制や議論の場づくりをできるかも重要になります。 技能   1 カリキュラム開発の実践的研究    

子ども支援領域

  項目群 評価指標 説明 分類 新卒 現職 対応科目1 対応科目2 対応科目3
1 教育相談と生徒指導 教育相談や生徒指導に関する理論・技法を理解している 教育の営みの土台には、子どもや保護者とのよりよい関係性の構築があり、何か相談事や問題行動が生じたときに限らず、日頃から子どもとの関わりを大切にしていく必要があります。そのためにも、教育相談や生徒指導を適切に行う上で必要な代表的な理論(病理モデル、行動・認知・学習モデル、人間性心理学モデル)や技法(カウンセリング技法、ロールプレイ、グループエンカウンター等)について理解していることが求められています。 知識 1 1 子ども理解・保護者支援のための学校教育相談 現代的・地域的課題に基づく生徒指導の実践的研究  
2 教育相談や生徒指導を行う上でのポイントを、事例に則して述べることができる 教育相談や生徒指導を適切に行うためには、その代表的な理論や技法を知識として知っていることは不可欠ですが、実際に適用する際の利点や問題点を、子どもの発達や行動上の特徴をふまえながら、自らのことばで説明できることが求められています。そのためには、相手をどのように理解し、どのような点に配慮しながら関わる必要があるのかについて、具体的な事例や場面を用いてまとめていきます。 技能 1 1 子ども理解・保護者支援のための学校教育相談 現代的・地域的課題に基づく生徒指導の実践的研究  
3 学習者や保護者の教育的ニーズに応じたプランを、計画・修正できる 教師が子どもや保護者に対する支援を考えるとき、彼らのこれまでの歴史や思い・願いを含めた様々な視点から子どもの実態を把握する必要があります。その上で、学校として組織的に対応するための支援内容を考察し、実態と対応方法をセットで掲げた支援計画を立案することが求められています。その際、校内外との連携を視野に入れるとともに、状況に応じた計画変更のポイントについても説明できるとよいでしょう。 技能 1 1 子ども理解・保護者支援のための学校教育相談 特別な支援を要する子ども理解と教育支援A・B・C 特別支援教育コーディネーター研究
4 子ども理解と授業研究 インクルーシブ教育や授業におけるユニバーサルデザインの考え方や内容について理解している 特別支援教育における一人一人の教育的ニーズに対応した教育の展開は、これからの学校・学級経営や授業づくりを考える上でも重要なことがらです。その考え方とすれば、インクルーシブ教育(システム)や授業のユニバーサルデザイン、あるいは学びのユニバーサルデザインがありますが、それらが重要視されるに至った歴史的経緯や具体的内容、実践例について、違いを含めて理解していることが求められています。 知識 1 1 インクルーシブ教育研究 授業のユニバーサルデザイン実践演習  
5 インクルーシブ教育やユニバーサルデザインの視点に基づいて、学習指導案を作成することができる インクルーシブ教育を推進するために求められる「合理的配慮」のある授業や、ユニバーサルデザインの視点を活かした新たな授業を構想・実践することは、特別支援教育を推進する上でも、学力向上を図る上でも、学級の人間関係を培う上でも大切なことです。このような考え方に基づいた授業を実践するためのポイントがおさえられるとともに、それらをふまえた授業を構想し、実践できる教師が求められています。 技能 1 1 授業のユニバーサルデザイン実践演習 インクルーシブ教育研究  
6 インクルーシブ教育や授業におけるユニバーサルデザインの視点から教育活動を分析・評価し、改善案の提案ができる 子どもたちが「やりたい」「わかりたい」と思える授業を工夫するには、実際に授業を観察・実践し、その後の協議において授業評価を行い、改善のポイントを検討した上で次の実践に挑むという授業研究サイクルが求められています。ここでは、分析・評価の視点にインクルーシブ教育やユニバーサルデザインの考え方を取り入れ、それらに基づく授業改善をふまえた試案が提案できるようになるとよいでしょう。 技能 1 1 インクルーシブ教育研究 授業のユニバーサルデザイン実践演習  
7 ユニバーサルデザインの視点に基づく授業研究のファシリテーションを行うことができる ユニバーサルデザインの視点に基づいた授業分析と評価を協議する授業研究において、その振り返りが効果的に実行でき、参加者の理解と納得につながるファシリテーションができることを、現職教員に期待しています。そのためには、授業のユニバーサルデザインと学びのユニバーサルデザインの違いを理解しておくことはもちろんのこと、その考え方に基づいた授業を実際に行い、自らの授業を省察する経験が不可欠でしょう。 技能   1 授業のユニバーサルデザイン実践演習    
8 障害のある子の理解と関わり 発達障害の概要について、対応と関連させながら理解している 幼稚園や学校を問わず、学びの場には発達障害のある子どもたちがおり、十分な理解と適切な対応を待ち望んでいます。そのため、発達障害に関する考え方や施策の最新の動向をふまえながら、診断基準や分類、特性等について理解し、かつ、それぞれの状況に応じた教育的支援(保護者支援を含めて)を理解しているとともに、子どもや保護者の気持ちに寄り添いながら考え工夫することがきる柔軟性のある教師が求められています。 知識 1 1 発達障害児診断・アセスメント研究 授業のユニバーサルデザイン実践演習  
9 学習者に対する心理検査等のアセスメント結果を解釈し、実践につなげるポイントを提案できる 子どもを理解し支援の具体につなげるためには、子どもの状況を把握するためのアセスメントを行うことが必要です。その方法は様々ですが、一つには心理検査があげられます。諸検査の利点や限界をふまえながら概要が説明できるとともに、多くの幼稚園や学校現場で活用されているK-ABCやWISC検査の結果を解釈することができ、あわせて活用していくためのポイントが提示できることが求められています。 技能 1 1 発達障害児診断・アセスメント研究 授業のユニバーサルデザイン実践演習 特別支援教育コーディネーター研究
10 障害(知的障害・肢体不自由・病弱)の原因や心理・行動特性について理解している 知的障害、肢体不自由、病弱のある子どもやその子を養育されている保護者に真摯に向き合うとき、それらの障害に関して、最新の十分な知識をもっていることは必要不可欠であり、子どもや保護者の安心につながる意味でも大切なことです。定義や病理的・生理的・環境的原因、心理・行動特性としての学習や認知機能等について、またそれらの障害の状態像の概要について理解し、説明できることが求められています。 知識 1 1 特別な支援を要する子ども理解と教育支援A・B・C    
11 障害(知的障害・肢体不自由・病弱)の特性や状態に応じた指導・支援について理解している。 知的障害、肢体不自由、病弱のある子どもやその子を養育されている保護者に真摯に向き合うとき、それらの障害に対する指導法について、最新の十分な知識をもっていることは必要不可欠であり、子どもや保護者の安心につながる意味でも大切なことです。それぞれの障害に応じた指導について理解(領域・教科を合わせた指導、教科別の指導、姿勢・運動、コミュニケーション、医療的ケア等)していることが求められています。 知識 1 1 特別な支援を要する子ども理解と教育支援A・B・C    
12 障害(知的障害・肢体不自由・病弱)の特性や状態に応じた教育課程が編成できる 知的障害、肢体不自由、病弱のある子どもに対する教育活動を、子どもの実態や保護者支援の観点を含め総合的に考察し、子ども一人一人の成長につなげるための教育計画(教育課程)が編成できるとともに、個別の教育支援計画を作成することができる教師が求められています。そのためには、これまでの関わりと将来を見据えた関わりについて検討しながら、「今」必要な教育活動を計画・編成できることが必要です。 技能 1 1 特別な支援を要する子ども理解と教育支援A・B・C    
13 校内外での連携・協働 特別支援教育コーディネーターに求められる役割について理解している 子ども一人一人の状態を把握し必要な指導と適切な支援を行うためには、校内外との連携が不可欠であることから、その役を担う各学校・園で指名されている特別支援教育コーディネーターには、機能的で即時的な対応が求められています。その役割や実際の対応内容について、子ども本人や保護者からはもちろんのこと、他機関や地域から期待されていることを含めて理解している必要があります。 知識 1 1 特別支援教育コーディネーター研究    
14 教育等の各分野(教育・医療・保健・福祉・労働等)で行われているコーディネートの手法について理解している 医療や保健、福祉、教育、労働等の分野においては、対象者に対する支援がそれぞれに実施されていますが、それらの手法については考え方や取り組み方が異なっている場合があります。特別支援教育コーディネーターは、各分野の諸制度(システム)も含め、コーディネートの手法について理解するとともに、必要に応じて教育活動に取り込みながら、よりよい支援を構築するための手法について理解していることが求められています。 知識 1 1 特別支援教育コーディネーター研究 特別な支援を要する子ども理解と教育支援A・B・C  
15 地域の実情を踏まえて、校内外と連携した支援を実践しようとする 子ども支援や保護者支援を行うにあたっては、担任や担当だけで、あるいは学校という一つの機関だけでは完結しない場合が多く、校内外との連携がとても重要になります。その連携の中身はさまざまであり、連携先となる社会資源も地域によって大きく異なっている状況にありますが、その地に今ある資源や人材、制度を駆使し、子どもの最善の利益をめざした連携ある支援をめざし、真摯に実践しようとする教師が求められています。 態度 1 1 特別支援教育コーディネーター研究 子ども理解・保護者支援のための学校教育相談 現代的・地域的課題に基づく生徒指導の実践的研究